総合診療医からの健康アドバイス

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LDL コレステロール値を計算しましょう

2017-03-06 09:21:39 | 医療情報

 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。明日から始まります WBC ワールドベースボールクラシック。日本は初戦キューバとの対戦ですが、このキューバ、昔と比べかなり弱いです。ここまで強化試合が五連敗といいところがありません。元巨人のセペタ選手が代表というのもその証拠でしょう。しかし、油断は禁物です。頑張れ日本。では本題へ。

 

 

 「総コレステロールが高い」というとき、問題はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いかどうかです。


 心筋梗塞や脳梗塞などの危険因子になるのは、LDLコレステロールです。

 


 一方、HDLコレステロールは善玉ですので、高いほうがよいのです。


 また、中性脂肪については、単独では危険因子とはならないということがわかっています。

 


 LDLコレステロールを直接測定する方法も導入されていますが、その方法は信頼性がよくないとのことで、学会などでは、総コレステロール、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、中性脂肪から計算する方法がよいとしています。

 


 A子さんのLDLコレステロール値を計算してみましょう。


 LDLコレステロール=総コレステロール-HDLコレステロール-(中性脂肪/5)


 という式で計算できます(フリードワルドの式)。


 この式は中性脂肪が400を超えると使えませんが、そうでなければ有用です。

 


 そうすると、A子さんでは、


 LDLコレステロール=250-50-(100/5)=180(mg/dl)


 となります。

 


 日本のガイドライン(日本動脈硬化学会編動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版)では、LDLコレステロールが140mg/dL以上で高LDLコレステロール血症としています。


 ところで、A子さんの冠動脈疾患危険因子は、LDLコレステロール以外は「ゼロ」です。


 LDLコレステロール管理区分の目標値は140(mg/dl)未満となります。


 生活習慣の改善や薬物治療で、悪玉のLDLコレステロール値などをしっかり管理することが推奨されています。


 では、A子さんはスタチン系薬を飲むべきでしょうか?

 

(記事の内容とは関係ありません)

 

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