アルテ・カペレ練習日記

ドイツ風小ブラスバンドの楽しみ

ティンパニー

2009-12-25 10:02:01 | 楽器
私はドイツの木製の人形やおもちゃも好きです。

ドイツのオンラインショッピングでエルツ山地ザイフェンで製造されているティンパニー奏者の人形を見つけました。

この人形はパレード中のトランペットコーの中のティンパニー奏者のように私には見えます。

トランペットコーとは中世から1800年にかけて当時のヨーロッパの領主、王様がお抱えしていたトランペット奏者、数人~十数人 プラス ティンパニー奏者から成り立つトランペットアンサンブルです。

トランペットは当時、権力の象徴で何人のトランペット奏者を抱えているかが、その土地の領主、王様の力の象徴でした。

トランペットコーは領主、王様の戴冠式、結婚式や各種式典にいろいろな曲を演奏したことでしょう。

私の持っている資料に馬上のトランペットコーの姿が描かれている絵があります。ティンパニー奏者は馬の背にティンパニーを左右に振り分けて付けられています。

トランペットコーのパレードの絵もあります。ティンパニーはティンパニー1組を背に担ぐ人がいて、その後ろをティンパニー奏者が歩きます。その後にトランペット隊が続きます。

この絵を見てティンパニーを担ぐ人はかなりの重労働だし、ティンパニー奏者もたたく位置が少々高くて叩き辛そうだ!と思っていました。

この写真の人形のポジションように2人でティンパニーを持った方が合理的です。

実際、当時のトランペットコーのパレードにはティンパニー奏者はこのスタイルで演奏したのでしょう!






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