演劇知

劇的考察譚

ニュースから~APECを共同体に=横浜ビジョン採択―首相「平成の開国」訴え・首脳会議閉幕~

2010-11-15 08:43:45 | Weblog
 横浜市で開かれていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は14日、貿易や投資、物流の障壁のない「共同体」として経済統合を目指す首脳宣言「横浜ビジョン」を採択し、閉幕した。域内の不均衡是正や環境対策など5本柱の成長戦略も初めて策定した。議長を務めた菅直人首相は記者会見で、日本の環太平洋連携協定(TPP)協議開始をてこに、APECを経済統合へ前進させる意欲を表明した(時事通信)



ニュースを見ておりましたが、中国の胡錦濤国家主席との会談のシーン。メモに目を落とす菅首相がとても気になりました。「目」は非常に重要な要素なのに。そしてそれをマスメディアを通して「見られている」という意識もなく…仮にメモを見る行為が戦略だとしたらそこにどのようなメリットがあったのか…非常に残念でした。

微妙な均衡の問題だからこそはっきりと目を見るべきであったように思えます。相対する胡錦濤国家主席が形として見下ろす状況になりますから、なんとなく今回の外交の結末がその姿勢から現れているように思えます。

能に離見の見という考えがあります。視野を外に外して己を客観視すべきという心掛けです。