演劇知

劇的考察譚

1月公演の稽古が始まって

2008-11-23 09:28:19 | Weblog
2009年1月公演が始まりました。写真は今回参加メンバーの一部。役者は13人もいる為なかなか全員がピタッと集まることがないのです。

酒井作品では笑い中心、脚本提供して頂くMrs.fictionsの岡野さんの作品は会話中心となる予定です。渡辺の方ではその間逆、悲劇と動作を中心に据える予定です。稽古場日誌も動きだしました。役者による記事が更新されます。是非ご覧下さい。パソコンサイトは「next」内、携帯サイトは「稽古場日誌」からご覧頂けます。

その後初日開始の飲みを。全員集まっていない為これから暫く「開始飲み」が続くのだろうなと予感します。その後用有り電話していましたが、ちゃんと喋れていたか不安です。

朝事務仕事をする関係で早くから起き、テレビをつけると「題名のない音楽界」が放送されていました。番組中、指揮者の佐渡さんが素晴らしく良いことを仰っておりました。



「題名のない音楽界」
listen(聴く)とhear(聞く)との違い

現代には音が溢れすぎている。無意識の「hear」が溢れかえっている
無駄なものまで聞いてしまう現代では感じる力が失われつつある
耳を傾け聴き入る「listen」こそ、芸術の素晴らしさがある

ギターは膨らます楽器ではなく、弾く楽器である
弾かれる一瞬が最大点であり、それからの時間は消えゆく余韻を楽しむ時間
その連続だからこそギターははかなく美しい
余韻を聴き入る余裕を持とうではないか


この番組、わたしが幼少の頃からやっている実感があります。昔は全く見ずにアニメーション番組ばかりを見ておりましたが、今では全く逆になっております。味覚の趣味が変わるように音楽の趣味も変わりました。味覚は食している時の「感情」により、味の意味が後付けされるといいます。ビールは苦いものだが、飲み屋の雰囲気、飲んでいる空間が楽しいと「苦味」と「楽しい」がリンクされ、結果美味しいものになるとか。

芸術ごとも人の受け入れ方が変わるぐらい、「良いものである」という後付け出来るものになればいいと思います。間近でみる直接体験が必要なのです。演劇はそれに適した芸術分野であると思います。

そしてそれを可能とする前段階に「余裕」があるのでしょうね。精神面でも金銭面も生活面でも然り。

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