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「witch trial tale」
本当は読み合わせを入念に繰り返し、初取り組みの子たちに渡辺演出の際の芝居の雰囲気を充分に掴んで頂きたいのだが、時間の関係上、早々に半立ち稽古。今回の目的は、まずは舞台で立つことを楽しむこと、そして「役」という与えられた制約の中でどこまで己を出し、どこまでそれをこなすことが出来るかという点。そのためなら上手い下手は一旦置いておきましょう。まぁ上手いを目指すのであれば必然的にそのようになっていくのだが。
演出の意図を汲んでくれている人間もチラホラ。後は毎回思うことだが動きも台詞も縮こまってしまう。特に声が小さいのはなんとも。次回で変化は出るか。
水曜
翌週の時間内発表に向けて最終調整。恐らく台本を離さない半立ち状態で本番を迎えることでしょう。そうなると観点としては「いかに台本を持たなくてもいい状態の手前まできているか」になるので、段取りがしっかりと踏めているかを見ることになります。そして、忙しい時期のに各作家が時間を割いて創り上げた作品。真摯に取り組んでくれることを願います。
「Ms.frog」
こちらはわたしの作品をまずは半立ちで通す。そして大まかな気になった点を修正。これで1時間使ってしまうのでなんともハードでタイトな時間となる。感情の振れ幅がとにかく大きい芝居なので、やる方はさぞかし大変なことだろう。感動もそうだが、コメディパートでも観客を揺さぶって欲しいと思っており、ダメだしはわりと厳しめになっている。頑張れ。そして、もう一本片桐師匠の芝居の稽古を見るが、こちらの方が安定して、役も役者の中に落ちてきている状態にある。良い感じ。作演、役者間の信頼がちゃんと見えます。
「カラ・ファイ」
そして救済措置として急遽書き上げた有志作品「カラ・ファイ」。誕生には大熊師匠のお言葉によるところが大きいこの作品。更には彼らと一緒に過ごした時間の中で見えてきた特徴、思ったこと、やってほしいことが15分の中に所狭しと敷き詰められています。ポップで面白い作品になりそう。そういえばリアルコメディを書いたのは本当に久しぶり。
そして、依頼を受けました人前婚の打ち合わせに銀座へ。てっきり新郎新婦との打ち合わせと思いきや、式場担当の人間も交えてのガチ打ち合わせ。豪華で落ち着いた式場の気配に完全におじけづく。ジャケットスタイルで来て本当に良かった。酒井さんは偶然にもその前の時間に人前式があったためスーツで。これがいつもの私服酒井さんだったらと思うと本当に恐怖。
その後新郎と挨拶も兼ねての食事へ。何故か大量のラッキーくじを引かされた。