学園モダンホラー・・というのでしょうか、高校生を主人公に据えた物語。東北の地方都市谷津でおこる、不思議な事件。
退屈で平凡な町であったはずの谷津は、異界との接点を持つ町、いや異界こそが町の本来の姿だったのだ。
そしてその異界へ自由に行き来できるチカラを持つものがいて・・・
と、台詞や人をああしたりこうしたりしたらラノベの範疇に入りそうな設定の物語ですが、人物設定がバシッと決まっているので最後まできちんと読めました。でも楽しく怖く読めたのは、この町で異常事態を引き起こしている者が誰だかわかるまで。
いや面白いのは面白いのだけど、これが異界とかが出てこなくて、いえ出てきてもいいのですけれど、もう少しきちんと自分の中で納得できるなにかがあればもっと怖かったかなー ということです。
ここら辺は、あくまで個々人の好み、と思います
この本の少し前に同作者「3月は深き紅の淵に」も読了。
今「ドミノ」読み中・・・この話のどんどん続いていく感じは、他で読んだことあるような気もする・・・まぁまだ途中なので。