My ordinary days

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ふと思い立ち第2のキャリアを始めてしまった、流されがちなひとの日々を綴るブログです

大沢在昌「新宿鮫Ⅹ絆回廊」

2011-07-09 08:25:25 | 読書
新宿鮫シリーズ10作目です。はぁー、続いたねぇ。一作目はいつ頃のお話だったでしょう?こういうお話の常として、キャストはあまり年をとっていないようですが・・。

国家公務員I種のキャリア組だったのが、警察内部の抗争により新宿警察署防犯課(現在は生活安全課)に転属させられて、そのまんま、の孤高のヒーロー通称新宿鮫こと鮫島さんが主人公。恋人のロックボーカリスト晶(しょう)ちゃんとの仲がここ数作で怪しくなってきていたのですが、今回もまたややこしい終わり方をしている・・・。

なんでしょうね、中国人、ドラッグ、警察内部の駆け引き・・・・・この三点セットでお話が進んでいくというのがパターン化している?
前のもこんな話だったようなー 誰かが恋していてその人のためならーみたいなー
(・・・、なので事件自体は興味がないのでその点についてはほとんど触れません。あらすじや感想を知りたい方はすみませんあまり記載はありません~)

パターンが読者の安心感をそそるという読み物をアリ、とは思いますが。

私のこのシリーズの読み方はもう晶ちゃんとどうなるのかだけを気にしている感じになっています。

晶ちゃんは人気バンドのボーカルなのですが、第1作目で鮫島と知り合い恋人同士になりそのころはまだマイナーなバンドで、人気が出るに従って二人で会うことが難しくなってきたり鮫島さん関連で危ない事件に巻き込まれたり・・・といろいろあるわけです。バンド仲間がドラッグをやって逮捕されちゃったり、・・・・って、でも同じバンドのボーカルのカレシが警察官って知ってるのにドラッグに手を出すのかフツー。とも思うけど。
今回もバンドメンバーのカノジョがドラッグで捕まり、その関係でバンド自体が渋谷署に目をつけられてしまい、晶ちゃん自身はドラッグを毛嫌いしているので問題はないとはいえもしまかり間違って逮捕でもされたら大人の事情により鮫島さんは警察を辞めなくてはいけなくなる。鮫島さんも辞めるなら辞めるで仕方がない、とは思うけれど、数十年前の事件を逆恨みしている男が鮫島の上司の命を狙っているという情報が入りその男を捕まえるまでは辞められないっ・・・。

晶ちゃんは言葉遣いがあまりよろしくないのでそこはマイナス点ですが全体的にはとてもかわいい女の子です。しっかりもので、鮫島さんをすごく想っていて。

今回やはりメンバー全員の自宅と事務所に一斉家宅捜索がはいり、晶ちゃんピンチ!バンドは解散の危機に、鮫島さんとの関係もさあどうなる??
警察官の恋人がいることを隠してこなかった晶ちゃんですが、この事件で鮫島が警察を辞めるような事になってはならないと考えて記者会見の場では警察官の恋人とは半年前に別れている、と嘘の発表をします。
けれど、鮫島さんはこれは嘘にはならない、晶の性格ならば、こういう発表をしたら隠れて鮫島と付き合うような事はしない、本当に別れがやってくることになる・・・そう確信していたのですね~。お互いを守るためにはこうするしかないけれど。でも。しかし。きゃー

最終的に二人がどうなるのかはわからないままこのお話は終わるのですが、もう起こる事件はどうでもいいけど(?!)数年後にまたこのシリーズが出版されたらどうなったことやらをチェックしないといけないのし。