My ordinary days

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ふと思い立ち第2のキャリアを始めてしまった、流されがちなひとの日々を綴るブログです

クラーク「恋人と呼ばせて」 他

2011-12-13 10:25:05 | 読書
メアリ・H・クラーク「恋人と呼ばせて」
クラークの作品なみんな読みやすい。ミステリというより、ハ―レクインロマンスのような(読んだことないけど)
ヒロインが常にカッコいい職業を持ち独身または×一子持ち(子どもはみんな可愛らしく賢い)の美しく頭の良いしっかりものの女性で だけど心に弱いところを持っており最終的には素敵な男性が現れてくれて
と もうパターン化されているのですが、故に読みやすいし
常にどんでん返しが有るというのもパターンなので、今回はきっとこの人が意外すぎる真犯人に違いないとわかってしまった。もちろん大当たりです。
小難しい単語も使っていないのでペーパーバックで読むのにもお勧めです。今回は新潮で読んだけれど。なんかアメリカでこの人の本を読んでいる層が分かるような気がする・・・


中島京子「小さいおうち」
直木賞受賞作品ですね・・・
戦前の昭和はテレビでみる白黒の暗いだけの時代ではない。ということがとてもよくわかる。戦前の昭和・・・世相は暗く物資はなく男は兵隊にとられ女は泣いていて子どもは無理やりな愛国教育を受けていて灰色一色の時代・・・やっかましいわ!というタキさんの声が聴こえそうです。タキさんの甥はとにかく戦前戦中は真っ暗な時代と信じていて(まあ私もある時点までそんなだったけど)普通の生活があったなんて信じられないようですが、戦前そして戦時中、東京郊外のサラリーマン家庭に女中としてお勤めしていた主人公「タキさん」が、おばあさんになってから当時の出来事や思い出を回想録。おばあちゃんの知恵的な本を一冊執筆しているタキおばあちゃんのところにもう一冊書かないかと出版社からのオファーがあり、女中をしていたころの思い出をまとめ始めたのですが出版社の女性はそれでは売れないという・・・出版の話は立ち消えしてしまうけれど、今これを残したいという気持ちがおこり、また甥っ子がときどき盗み見をしていることにも気付きタキさんはどんどん書きつづってゆくのですが・・・時代は違えど私たちと同じような人たちが普通に生活していた様、戦争終盤の辛いことも含め楽しく読めたのですが、
最後 ああ そうだったのか と。ミステリではないのだけれど、人間誰でもが抱えるであろう「秘密」が、タキさんの秘密がその死後に甥っ子の手によってゆっくりと浮かび上がってきます。


梓崎優「叫びと祈り」
第5回ミステリーズ!新人賞受賞作、が第一話にきている短編の連作集。世界各国を仕事で回る主人公がでくわす謎の数々。叙述トリック有り、ホラー風味有りと楽しめますがやはり受賞作が秀逸!    てか、砂漠の中の殺人、逆密室?でしかも最後 ええっ、そういう脱出方方法がっ!! 書けませんが。お利口でかわいいね。






買っておいて積ん読状態の本が3冊。

一冊はもうすぐラストなのですが、ラストまで行くのがもったいないような気がして!!!もう一回最初から読もうと思っています。
あとはSF(読んだこと有るかなないかな・・・なかったような気がする…と読み始めている。そしたらそのコミック版がでてるんですね~パパと次男くんがずっと読んでる。同も凄く面白いらしいけど、本を読み終わったらそっちも読む予定)
それから巡礼のお話。

・・・・他にも数冊棚の奥に入っていってしまった文庫本があるような・・・・久しぶりに閑吟集も読んでいます。


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