Dear Happy Days*

何気ない毎日に
しあわせいっぱい探そう♪

「さくら」・西加奈子著作

2006-01-14 | 読書ノート
さくら

小学館

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久々に読書をしました。
本は読み出すと、どんどん読んで活字中毒っぽくなるのですが
どーでもいいや・・と思いだすと、全然見向きもしなくなる・・
読書に対してそんなムラのある私です。
お正月用に、図書館で借りた本の返却日が迫っており、
何が何でも読まなくちゃ!という必要に迫られ、
西加奈子さん著作の「さくら」を読むことにしました。

うーん、なんだか退屈だなぁ~と思いながら
でも描写が的確で、想像力を掻き立てられ、
いろんな感情を交錯させながら、結局最後まで読んでしまった・・。

いつも優等生でみんなのあこがれであった兄ちゃん。
そして彼を心から慕う弟の薫と兄ちゃんに恋心を抱く末の妹のミキ。
そんな兄弟をあたたかく見守り、時々笑いをさそう仕草をする飼い犬「さくら」の
アットホームであたたかくて、悲しすぎるフィクション。

何でもできて人々のヒーローであった兄ちゃんが
ある時事故に遭い、余儀なく不自由な体になってしまう。
今までいつも脚光を浴びていた兄ちゃんは、それが受け入れられない。

今まで、神様はいつも僕に直球を投げてくれていた。
だからいつもホームランやヒットを打つことができた。
なのに、この頃、神様は悪球ばかりを投げかけ、「打たれへん」・・
「打たれへん」・・この状況を苦にした兄ちゃんは自ら命を絶つ。

兄ちゃん亡き後、家族の中にあった全ての歯車が狂いだし、
家族の心がバラバラになっていくのだが、
弟の薫は、ある時、こう確信するのだ。
神様は、キャッチャーなんだ。
こちらがどんな球を投げかけようと、
必ずキャッチし、受け止めてくれている名キャッチャーだということを確信する。

だれにでも平等に与えられている「時」と「生」。
それはいつも変わらない現実。
それをどう受け止めて、神様に投げ返すか・・
イライラして、やけっぱちになって、とんでもない悪球を投げても
神様はちゃんとキャッチしてくれるのだ。

そう思うと、なんだか安心する。ホッとする。
いつも誰かに守られているような気がする。
またこれで読書が好きになった・・




図書館で借りて読んだ本♪

2005-11-01 | 読書ノート
ほんとっ、久々の本の紹介です。
一体全体、このブログタイトル「I ラブ 本。」の「本」は
どうなっているんだぁ~
・・というぐらいです。
一応、本はコンスタントに読んではいるのですが
なかなか読後感を文章に表すって
難しいというか、めんどくさいというか・・
というわけで、おサボリしていましたぁ~。

2週間に1度、図書館に行くことにしています。
借りる本は、その時々によって興味の対象が違うので
マチマチですが、今回は海外事情編を選んでみました。

イタリア的○○生活―ジローさんのエッセイ傑作集

成甲書房

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この頃、しきりとテレビ番組に登場する、
パンツェッッタ・ジローラモという舌を噛みそうな
超陽気なイタリア人のおっさんのエッセイ集。
お国変われば、価値観・人生観変わる!
まさにそんな感じのイタリアの生活を紹介しています。
それにしてもイタリア人の2ヶ月のバカンス!
うらやましい!
しかも目的意識を持たず、ただのんびり過ごす!
これがいいねぇ♪
日本人って、なんか休みでどこかへ行っても
効率よく名所を廻ることばかり考えて
セコセコしているんだよなぁ・・かえって疲れる・・
イタリア人のバカンスの習慣、もらったぁ~!!


ソウルで新婚生活。―新妻ヨーコちゃんの韓国暮らし

大和書房

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この本はね、ちょっとおもしろいのよ~!
韓国人と結婚して、向こうで在住している日本人のヨーコさんの手記で
右ページは4コママンガ。左ページがそのマンガを説明するエッセイ
という構成になっているワケ。
マンガがまた可愛いキャラで、起承転結はっきりしていて
思わず笑っちゃったり、唸っちゃったり。
テレビでは反日感情高ぶっている韓国の映像しか流れないから
ちょっと韓国怖い~!というか行きたくないと思うし、
訪れたら石でも投げられるのではないかと恐怖心漂うけど
実際ヨーコさんのエッセイによると
韓国の方って、案外フレンドリーで親切だったりするんだなぁ。
あと、韓国人はセッカチ、バスの運転手は超スピード狂、
食事は辛いものづくしetc
いろいろなおもしろ~いエピソードがいっぱいナノダ。


ロンドンの勉強―ワクワクの探し方

グラフ社

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浅見帆帆子さんのロンドン留学エッセイ集です。
帆帆子さんと言えば、「あなたは絶対!運がいい」、
「あなたは絶対!守られている」というエッセイで有名ですよね。
私はこれらを読んだことはないんだけど
なんとなくロンドンの生活のことを知りたくて
今回借りてみました。これは帆帆子さんの処女本です。

なにかを求めて自分探しのためにロンドンに向かった彼女。
最初語学を学びにということでしたが、
何かが違う・・というわけで出会ったのが「ソフトファニッシング」というもの。
それって何?という感じですが、
要するにベットリネン・クッション・テーブルウェア・カーテンetcの
ファブリック関係のもの全体を作る、というもので、
イギリスでは当たり前のようにそういうスクールが存在するらしい。
キャ~♪なんて素敵なんでしょう!
そういうの学んでみたいわぁ~!
私の心はウキウキワクワクモードになっちゃったぐらいです。

自分のやりたいこと、ワクワクドキドキすることに目を向け
興味のあることをトコトン追求していく・・
そういう帆帆子さんの生き方に大いに賛成!


捨てない生活―快適なドイツ流ライフスタイル

ポプラ社

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この本は、ドイツの国をあげてのゴミ環境と対策を考える!
・・みたいなエコロジカルな本です。
これを読んで、つくづく日本ってゴミに対する教育というか
対策が遅れているような気がしました。
特に私の住んでいる地域は、最近やっと分別ゴミのカテゴリーが増え
細かく規定されるようになりましたが、
それでもまだゴミに対してお金を払うということがありません。
ある地域では、有料のゴミ袋を購入して
ゴミを出すという所もあるそうですが、
「ゴミを処分してもらうのにお金を払う」というのは
ドイツではそれが当たり前のことなのです。
だから、ゴミを出さないように、またできてしまったゴミを
どのようにリサイクルできるか、ということを常に念頭に置いています。
いかにしてゴミを再利用し、地球にやさしい環境を作り上げていくか・・
このことをドイツ人ひとりひとりが深く考え関わっているか、
その意識の高さを感じます。
日本はそういう点で、大分遅れている・・
少し真面目にゴミや環境のことを考えました。

今日のエントリー、めちゃくちゃ長くなっちゃいました。
最後まで読んで下さったあなた!感謝・感激でござりまする。
そんなこんなで、イタリア・韓国・イギリス・ドイツという
各国の一面を垣間見、ますます海外に興味を持った次第です。
それでは、このへんでチャオ~!

チャーリーとチョコレート工場

2005-09-16 | 読書ノート

久々のブログ更新です!
なんだかんだとバタバタしているだけの毎日で
特に更新する内容もなく・・
というか、なんだか気乗りせず・・といったところが正直なところ、
今日に至ってしまいました。

おっと、前置きはさておき・・
今日は久々の本の紹介です。
「チャーリーとチョコレート工場」という映画が上映されていますが
その原作版(洋書)を昨日購入しました。
内容がとてもおもしろいらしく、
映画化される前からこの本が気になっていました。
最初は、やっぱり日本語版を探していたんですが
洋書の方が安かった!・・
それだけの理由で洋書を買ってしまいましたが
果たして私の英語力?で、いつ読み終わるのか
途中で挫折してしまうのか、疑問がいっぱいですが、
とりあえず芸術・読書の秋!なので
トライしてみたいと思います。



これを読み終わったら、映画を観に行くゾ~!!
それまで映画、終わらないでネ!

チョコレート工場の秘密

評論社

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おいしい!味つけ方程式~村上祥子

2005-08-09 | 読書ノート
おいしい!味つけ方程式―うまさの決め手は調味料1:1:1

永岡書店

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味つけって、簡単なようでとても微妙・・
その日の体調によっても舌の感じ方が違うらしい。
それからその人の育った食環境にも関係しますよね。
私は薄味なので、外食や市販のおかずはとても辛いと感じます。
でもダンナは濃い味が好きなので、いつも薄い!と言われています。

味見ばかりして、結局わけがわからなくなっちゃうことってありますよね。
何か足りない感じなんだけど、一体何が足りないの?・・みたいな。
そこで、いい本を見つけました!
料理研究家の村上祥子さんの著書「おいしい!味つけ方程式」です。

基本の醤油ベース味、みそ味、酢味、ごま味をつくるための
醤油、酒、砂糖、みそ、酢、ごまの分量の比が説明されています。
例えば、醤油味だと、ベースは醤油・砂糖・お酒で大さじ各1杯ずつ。
あとは水の分量や作る材料の分量によって割合を変えるだけ。
そんなに簡単でいいの~って疑いますが、
昨日肉じゃがをこの分量で作って、とってもおいしかったのです!
お料理にもちゃんと方程式があるんですね。
いつもいい加減にやっちゃって、辛すぎたり、薄すぎたり、
わけかならない味になったり・・だったのですが
この基本の方程式を押さえれば、いろいろなお料理にアレンジできそうです。




有元葉子の魚料理

2005-08-08 | 読書ノート
有元葉子の魚料理

集英社

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軽くヤバイ~!!
ダンナの年1回の健康診断の結果がでました!
いつもいつもひっかかるのが、中性脂肪の値。
軽く高脂血症~!!

お肉大好き、脂っこいもの大好き、お酒大好き、
甘いもの大好き・・これじゃ太って当たり前でしょ・・
もうしっかりとした中年の域にはいっているのだから
もう少し体に気をつかってもらわなくちゃ!
・・ということで、これからは肉より魚中心でいこうと思います。
(妻の決意!)
決意はしたけど、魚料理ってはっきり言って
煮るか、焼くかぐらいしかよくわからない。
これではマンネリ化して食べるものも食べてくれない。
これはちょっと研究しなければ・・

そこで見つけた本が上記の「有元葉子の魚料理」です。
オーソドックスで、どこにでも手に入る魚で、
「焼く」・「煮る」・「刺身を使う」・「蒸す」・「揚げる」
「汁とスープ」という調理方法を使って
わかりやすく、中華風や洋風にもアレンジ!
ニンニクやハーブなどの香辛料を使っての調理方法も
おいしそうですよ。
魚料理の写真もオシャレ。それに葉子さんのアドバイスやエッセイも
少し載っています。



よぉ~し、軽くやばいダンナ、見ておれ~!!
妻は頑張るのだ!

「世界を変えるお金の使い方」

2005-08-01 | 読書ノート
世界を変えるお金の使い方

ダイヤモンド社

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近頃、このブログのタイトル「I ラブ 本。」とかけ離れた内容になっているような・・。
「本」というのは一体どこにいったんだぁ~?というぐらいに
読書とかけ離れた生活をしてしまっています。
図書館から借りた本が山積み!これはなんとかせねば・・というわけで
今日は一冊読んでみました。

日本には、世界の貧困を救済し改善するためのNPO団体を始め、
多くのボランティア団体、
また、協力する企業が存在するのだということを知りました。
そして、私達が普段何気なく使う数百円の単位で、
社会に協力し貢献することができることを学びました。

本書は、様々な団体が行っている救済事業を紹介すると共に
100円からの募金で、それらに協力することができるという例を
数多く示唆してくれています。
各団体のHPアドレスも紹介されているので
そこにアクセスすれば、もっと深くその事業の内容を知ることができそうです。

例えば、100円でできること・・
「ミャンマーの子供5人にポリオの予防注射ができる。」
「モンゴルのさばくにポプラの苗木を10本植えることができる。」
「盲導犬の一日分のごほうびがまかなえる」
「アフガニスタンの子供5人に、教科書を提供できる」etc

これって、すごいことだと思いませんか。
お金の使い方、深く考えさせられました。
そしてこのお金の流れが、大きく社会を動かし、やがては世界を変えるのです。

お金はないよりは、あるほうがいいです。
でも、問題はその使い方にあると思います。
この本を読み、こういうお金の使い方もあるのだと新しい発見をしました。
これは募金ではなく、世界が改善され、皆が住みよい社会になるための
そして子孫に恵まれた自然と環境を残していくための
投資なのだと感じました。




Loveカメラ

2005-07-25 | 読書ノート

先日、「Loveカメラ」という本を買いました。
ほんとは、「カメラ日和」
vol.3を買う予定でしたが
パラパラとめくった感じ「Loveカメラ」の方が心惹きつけられたので
こちらにしました。

副題に「大切なものたちを大事に撮る」とあるように
日常のごくふつうのありふれたものたちを、きれいに楽しく
カメラにおさめるヒントがたくさん書かれています。
眺めているだけで、楽しいですよ。
これは女性向けのカメラ本でしょうね。

そして、もう一冊が「デジカメのえほん」
すごーく、簡単にデジタルカメラのクセと特徴が書かれています。
それこそ「猿でもわかる~」みたいなシリーズ。



広角や望遠、露出、被写体を捉えるアングルetc
カメラのこと、何一つ知らない私でも「なるほど!」と頷ける
かわいい絵本のような、そんな一冊です。

誰かが、瞬きをするように、日々の素敵な瞬間をカメラにおさめたい・・って
おっしゃっていましたが、よくよく日常を観察すると
そういうシーンって結構あるような気がしています。


愛のひだりがわ

2005-07-01 | 読書ノート

筒井 康隆 著作

ブログ友達のtopikoさんからのお勧めでこの本に出逢いました♪

どうしても自分が選ぶ本と言うのは、
偏って同じような系統のものを選んでしまうので
人からのお勧めの本というのも新鮮で良かったです。

・・で感想はとういうと・・
この本の題名でもある「愛のひだりがわ」、まさしくそれなんですよね。
私達が人生という道を歩いていくとき、必ず横にいて
いつも支えてくれる相手がいる。
その人は危険から身を守ってくれ、困ったときにはアドバイスし
元気のないときは励ましてくれる。
相手は、常に変わり、変化していくのだが
たった一人で険しい人生というものを歩くということはない。
いつも誰かに支えられ、見守られている。

この本の主人公の愛ちゃんは、母を亡くし、行方不明の父を捜す旅に出る。
・・といっても、小学生の愛ちゃんの交通手段は徒歩だ。
たった一人でこの旅を続けようと出発した愛ちゃんには
不思議なことにいつも彼女を支えてくれる誰かがいた。
それは、ボーイフレンドの「サトル」だったり、愛犬の「ダン」だったり、
ある時は「ご隠居さん」と呼ばれる長老のおじいさんだったり、
いつも誰かが彼女をサポートしていた。
本書はそんな人とのふれ合いを通して、彼女の人間としての成長を
冒険風に描いている。
また、愛ちゃんが犬の言葉がわかり、会話ができるという設定もおもしろい。

「愛のひだりがわ」・・
私もいつも愛のひだりがわにいさせてもらっている。
今度は、自分が右側にいて、左の人を大切に守れるようになりたい。



オムツをはいたママ

2005-06-30 | 読書ノート

安藤 和津 著作

本書はタレントの安藤和津さんの実母の介護について書かれたノンフィクション。
彼女はテレビのコメンテイターであり、エッセイストであり、
俳優奥田瑛二の妻であり、二人の娘の母でもある。
そんな超多忙な彼女が母に捧げる愛情が、この本にはあふれている。

母との確執、和津さん自身の生い立ち、母を求めた幼少時代の淋しさ、
いろいろな感情が交錯しながら、重度の進行を重ねた脳腫瘍の母への
彼女の思い、行いは心を打たれるものがある。

一見、華やかな世界で幸せそうな人生を歩んでいるように見える和津さん。
いつも明るく、おもしろく、はっきりした意見を述べる彼女は
きっと人生をしあわせに送ってきたのだろうと思っていた。
でも、この本を読んでそんな私の浅はかな思いは払拭された。

人はその人の表面上のことだけを見て
ああだ、こうだと判断し、時には勝手にうらやんだりする。
でも、その笑顔の影に数知れない苦労と悲しみがあることを知らない。
涙を流し、眠れぬ夜をすごした日々が何度あったか・・知るよしもない。

親との確執、衰弱していく母への思い、
老親を看ていくことの苦労と喜び、
決して人ごとではない。
いつか必ず通らなければならない道。

英国式スローライフのすすめ~簡素でゆたかな暮らし方

2005-06-28 | 読書ノート

大原 照子 著作

豊かな人生を送る秘訣・・
著者が英国に滞在した折りに、出会った数々の人たちのライフスタイルを
本書はエピソード風にまとめられている。

その中で印象に残ったことは、
英国人というのは、人とのコミュニケーションを大切にするということ。
ティータイムを共にし、会話に花を咲かせることを楽しみとしている。
ティータイムといっても、日本のものとは違い、もっとリッチ!
サンドイッチ、ビスケット、チョコレート、フルーツなどを
上質の食器に並べ、お茶はもちろん紅茶。
ちょっとした軽食タイムだ。

なんだか、素敵だね、こういうのも。
サンドイッチ!いいかも~。
手作りのクッキーやケーキも、チョチョイと作れたらいいな~。
そして豊かな午後のティーパーティーのようなものを
気楽に設定して、親しき人を招待できるようになりたいな~。

・・なんて早速刺激を受けている私だった。