春になって、気分一新、部屋の整理をしていると
学生時代に使ったタイプライターが出てきた。
黒いハードケースに入ったそれは
まるで懐かしい昔にタイムスリップしたかのように
目の前に飛び込んできた。
あの頃、タイプライターと言えば
オリベッティというブランドが主流だったけれど
父の勧めもあって、
オリンピアというものにしたんだっけ。
私が学生時代の頃は、タイプライターを使ったものだけど
その後、社会人になった頃にはワープロというものが登場し
研修で習いに行ったものだ。
そして今はパソコンがその役割を果たしている・・
時代は常に進化し、留まることを知らない。
もう、何十年と使っていないタイプライターに
私は恐る恐る手を触れてみる。
ひんやりとした冷たい感触と共に
愛おしい気持ちが甦ってきた
そしてゆっくりと、しかもしっかりと力強く
タイピングしてみた文字は
Spring has come!
春がきた！
おぉ！かろうじてインクが生きていたのか
ちゃんと印字できた！
感無量！感動的だ。
タイプライターたるもの、今のパソコンを扱うような
軽いキータッチでは、うまく印字できない。
少し力を込めて、確実に打たなければ・・
しかも打ち間違いは、やっかいだ。
紙を取り出し、修正液で直さなければ訂正できない。
もしくは、正式なものだと一から打ち直さなければならない。
今はいとも簡単に、削除しリセットできるけれど・・
また季節が巡り
春がやってきた♪
新しい季節が始まる・・
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