待機場所から撮影現場の商店街までのわずか数百メートルの道に、
野次馬がビッシリいてビックリした。
撮影時間は深夜だというのにほんま“天神祭り”みたいな人の量やった。
スタッフさんがバイクが安全に通れるように交通整理をしてくれていたので
道路の中央部分はガラ空き、
そんな野次馬の注目の中、マイクはド派手なウイリーで駆け抜ける! “のぼり”もはためく!
「パァォーーーーーン!!!」
野次馬からは「おおーっ!スゲーッ!」と歓声が上がる。
暴走族の他のメンバーたちもテンションが上がったのか
みんなウイリーやホイルスピンをやりはじめた。
さすがオーディションに合格した連中なので上手い。
マイク以外はみんな初めて乗るバイクなので
ブレーキの効き具合やパワーの出方を試していたのだ。
俺もちょこっとウイリーしたり急ブレーキをかけたりして
RHの特性を体に覚えこませた。
撮影とはいえノーヘルで大勢の人の前をバイクで走り回れるなんてめっちゃ気持ちよかった。
撮影現場の商店街に着き、バイクを停めて撮影現場を初めてじっくり見た。
普段は人々がたくさん行き交う商店街やけど
今夜は撮影のため、商店街は通行止めにされ映画クルー以外誰もいない。
無人の商店街だがネオンは煌々と点灯している・・・
ところどころでスモークがたかれている・・・
商店街の路面には大量の水が撒かれビショビショに濡れている・・・
その塗れた路面に色とりどりのネオンが反射して幻想的な空間を作り出していた・・・
これぞ“リドリー・スコットの映像美の世界”
っとその時は冷静にそこまでは観察できなかったけど
ただ路面がビショビショに濡らされていたので (散水車で水を撒いていた)
「うわーっ、こりゃ滑るわ・・・」と思った。
ボビーがバイクの動きの説明を始める。
俺たちも歩いて自分の走るコースを確認する。
「とにかく滑るから気をつけて下さい!」
三上博史に似た男前の通訳さんが(←ほんま俺記憶力抜群かも!)
大きな声でボビーの忠告を伝える。
「足をついてもかまわないので転倒しないように気をつけて下さい!」
ようやくあの砂地でクルクル走らされたオーディションの意味がわかった。
滑りやすい路面でバイクをコントーロールできるというのが条件だったのね。
バイクに乗って何度かテスト走行をした。
ボビーが男前の通訳を通じていろいろ指示をするのだが
やはり8台ものバイクが狭い商店街の中を蛇行したりクルクル回ったりするのは
想像以上に難しいものなのです。
それに路面が濡れて滑りやすいともなれば
暴走族の一人一人が、スピード調整、ブレーキのタイミング、車間距離などを
合わせて走らないと転倒したり、NGを出してしまう可能性が高くなってしまう。
そんな時、東京から来ていた一人が(「とんぼ」に出演してるって言ってた人)
リーダーシップをとってくれて
「もう少しスピード抑えよう」とか「あそこは特に滑るから気をつけて」とか
いろいろ的確なアドバイスをしてくれた。
本当にあの時のアドバイス、リーダーシップには助けられたし感謝しています。
東京の「若駒」に所属してると言っていたけどお名前は残念ながら思い出せない(←俺はしょーもないこと憶えてるくせに!)

路面ビショ濡れで滑るし、チャリンコが邪魔やった。“がんこおやじ”がエエ感じ。
両端の先頭の2人がリーダーシップをとってくれたおかげで撮影は事故もなくスムーズにいきました。ありがとうございました。
さていよいよハリウッドスター☆マイケル・ダグラスとアンディ・ガルシアを交えての
リハーサルが始まるのであった・・・・
つづく・・・「ブラック・レイン」~撮影編~③
野次馬がビッシリいてビックリした。
撮影時間は深夜だというのにほんま“天神祭り”みたいな人の量やった。
スタッフさんがバイクが安全に通れるように交通整理をしてくれていたので
道路の中央部分はガラ空き、
そんな野次馬の注目の中、マイクはド派手なウイリーで駆け抜ける! “のぼり”もはためく!
「パァォーーーーーン!!!」
野次馬からは「おおーっ!スゲーッ!」と歓声が上がる。
暴走族の他のメンバーたちもテンションが上がったのか
みんなウイリーやホイルスピンをやりはじめた。
さすがオーディションに合格した連中なので上手い。
マイク以外はみんな初めて乗るバイクなので
ブレーキの効き具合やパワーの出方を試していたのだ。
俺もちょこっとウイリーしたり急ブレーキをかけたりして
RHの特性を体に覚えこませた。
撮影とはいえノーヘルで大勢の人の前をバイクで走り回れるなんてめっちゃ気持ちよかった。
撮影現場の商店街に着き、バイクを停めて撮影現場を初めてじっくり見た。
普段は人々がたくさん行き交う商店街やけど
今夜は撮影のため、商店街は通行止めにされ映画クルー以外誰もいない。
無人の商店街だがネオンは煌々と点灯している・・・
ところどころでスモークがたかれている・・・
商店街の路面には大量の水が撒かれビショビショに濡れている・・・
その塗れた路面に色とりどりのネオンが反射して幻想的な空間を作り出していた・・・
これぞ“リドリー・スコットの映像美の世界”
っとその時は冷静にそこまでは観察できなかったけど
ただ路面がビショビショに濡らされていたので (散水車で水を撒いていた)
「うわーっ、こりゃ滑るわ・・・」と思った。
ボビーがバイクの動きの説明を始める。
俺たちも歩いて自分の走るコースを確認する。
「とにかく滑るから気をつけて下さい!」
三上博史に似た男前の通訳さんが(←ほんま俺記憶力抜群かも!)
大きな声でボビーの忠告を伝える。
「足をついてもかまわないので転倒しないように気をつけて下さい!」
ようやくあの砂地でクルクル走らされたオーディションの意味がわかった。
滑りやすい路面でバイクをコントーロールできるというのが条件だったのね。
バイクに乗って何度かテスト走行をした。
ボビーが男前の通訳を通じていろいろ指示をするのだが
やはり8台ものバイクが狭い商店街の中を蛇行したりクルクル回ったりするのは
想像以上に難しいものなのです。
それに路面が濡れて滑りやすいともなれば
暴走族の一人一人が、スピード調整、ブレーキのタイミング、車間距離などを
合わせて走らないと転倒したり、NGを出してしまう可能性が高くなってしまう。
そんな時、東京から来ていた一人が(「とんぼ」に出演してるって言ってた人)
リーダーシップをとってくれて
「もう少しスピード抑えよう」とか「あそこは特に滑るから気をつけて」とか
いろいろ的確なアドバイスをしてくれた。
本当にあの時のアドバイス、リーダーシップには助けられたし感謝しています。
東京の「若駒」に所属してると言っていたけどお名前は残念ながら思い出せない(←俺はしょーもないこと憶えてるくせに!)

路面ビショ濡れで滑るし、チャリンコが邪魔やった。“がんこおやじ”がエエ感じ。
両端の先頭の2人がリーダーシップをとってくれたおかげで撮影は事故もなくスムーズにいきました。ありがとうございました。
さていよいよハリウッドスター☆マイケル・ダグラスとアンディ・ガルシアを交えての
リハーサルが始まるのであった・・・・
つづく・・・「ブラック・レイン」~撮影編~③