健康長寿の窓口 (タロー8の脳腫瘍闘病記改め)

2009年に乏突起神経膠腫の手術を受け15年が経過したことを機にブログをリニューアル、健康長寿の情報を発信していきます。

プライド

2009-07-24 18:00:05 | インポート
今日は放射線治療後の倦怠感が比較的軽く、早めに抜けていきましたので、ホッとしました。ただし照射の影響が頭皮に出始めまして、軽い火傷のような赤い痕にヒリヒリ感と、ついに抜け毛が始まりました。抜ける、と言っても、TVドラマでよく見かけるような、突然、数10本の束をつかんで、ウォー、という劇的なものではありません。 坊主頭にしていますから、5mmくらいの毛が枕元に普段よりたくさん落ちている、という具合です。

明日からの土日は外泊希望を提出していますが、まだ許可は下りていません。(放射線科の医師からは積極的な外泊を勧められました)

ところで、最近、看護師さんの間では私が薬剤師であることが知れ渡っていまして、スゴイですねー、と言われます。何がスゴいの?と返答に困ってしまいます。

この世界では、医師、薬剤師、看護師の順列がついているようですが、私から見れば、トンデモナイことです。看護師さんの方が絶対に尊敬できる職業だと思います。 ココで働かれている看護師さん、素晴らしい方達ばかりです。元々の素質、受けてきた教育、モチベーション、技能、何と言っても、どんなに嫌なことがあっても(多分、毎日、たくさんあると思う)笑顔で対応、できることじゃありません。

それはさておき、私は薬剤師というよりも、薬を創る研究者、と今でも思っています。現実には6月から現場を離れましたし、放射線治療後も化学療法は続くので、実質的な現場復帰は無理のように感じていますし、会社もこんな私を使う気にはなれないでしょう。

「談論風発! 化学を哲学する」 近畿化学協会編という本を読んだのですが、その中で、元製薬企業トップの方々の座談会がまとめられていました。 製薬企業は日本の薬価制度では儲からないけれども、人類福祉につながる社会貢献の精神が研究開発を使命としている製薬会社を支えている、というようなお話でした。 そうは言っても現実は儲からない企業は存続していけませんし、また、すばらしい業績をあげた研究者にはそれに見合う報酬を得るべきという考えもありますから(研究者のイチローがいてもいいじゃないか!)、使命感だけで薬はできません。ビジネスも大事です。

私がこんな身体で、これから荒波の中に入っていけるのか、どうなんでしょか。。。


----------------- sent from W-ZERO3