健康長寿の窓口 (タロー8の脳腫瘍闘病記改め)

2009年に乏突起神経膠腫の手術を受け15年が経過したことを機にブログをリニューアル、健康長寿の情報を発信していきます。

老化って何?

2024-03-03 17:50:31 | 健康・病気

今回、膝痛の原因が加齢による半月板老化(歳ですよ)と診断されたのですが、私は当初、老化を認めたくなく、「きっと腱(筋)を傷めたのだと思う。膝の内側が痛いので、鵞足(がそく)炎ではないか」と医師に伝えたところ、「これは鵞足じゃないですよ。典型的な半月板老化です。MRI撮りましょう」と、その結果(半月板が小さくなっていた)で駄目出しを喰らったのでした。

痛みが続くなら素人判断せず、医者の診断を受けること、そして自分の年齢を受け入れることが大事だと思い知らされました。

では、注射されたヒアルロン酸って美容サプリなどでよく耳にしますが、関節と関係があるのでしょうか。

私は、楽しく、分かりやすい説明がモットーなので、ヒアルロン酸についてもう少し解説します。

1グラムのヒアルロン酸は約6リットルの水を保持できると言われていて(Wikipediaより)肌の保湿や関節の動きをサポートする重要な役割を果たしています。

しかしながら、ヒアルロン酸は加齢とともに減少し、皮膚では40歳後半から減少するようで、美容系のサプリや、変形性膝関節症、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)の治療に医薬品として使われています(食品では医薬品的効能効果を標榜することはできません)。

ちなみに、医薬品のヒアルロン酸は、注射や目薬などの直接患部に入れるものだけで、飲み薬はありません。飲むヒアルロン酸は現在のところ、食品だけです(厳密には食品原料ではなく添加物に区分されています)。

そもそもヒアルロン酸というのはグルコース(ブドウ糖)にタンパク質がくっついてできていて、さらに沢山つながっている構造(高分子)をしています。

”沢山”というのは、非常に沢山(高分子)、少しだけ沢山(低分子)、その中間など様々な種類があり、いずれも大腸で小さく分割されて体内に吸収さ、体内で低分子ヒアルロン酸が再び高分子となって水分保持の役割を担うとされていますれるようです。

経口摂取したヒアルロン酸が大腸の腸内細菌によって分解、吸収されて皮膚で作用する仕組みを解明 | ニュースリリース | キユーピー (kewpie.com)

医薬品として認められてないのは、学会で報告されて日が浅くまだまだ科学的検証が必要だから、なのかなあ?

では、加齢で(半月板の)老化って何?

老化について、順天堂大学客員教授・東邦大学名誉教授の後藤佐多良先生が、「加齢に伴って生体機能、例えば筋力、神経伝導速度、肺活量、病気に対する抵抗力などが低下すること」と説明されています。(加齢とは、ヒトやネズミでは生まれてから死までの物理的な時間経過のこと)下記サイトで詳しく解説されているので参考にして下さい。

東邦大学メディアネットセンター/バーチャルラボラトリ内の『健康長寿』健康長寿 (toho-u.ac.jp)

私たちの身体は37兆個の細胞でできていると言われていますが、上記サイトによると、皮膚の表皮細胞や腸の上皮細胞のようなに一生の間分裂し続ける分裂細胞は加齢によって分裂能力が低下し、やがては分裂しなくなる、これを細胞老化と説明しています。

一方、神経細胞や心筋細胞のように増殖したあとは分裂しなくなる「固定性の分裂終了細胞」や肝細胞のように普通は分裂しないけれど、切り取られたり損傷を受けたりすると残った部分が分裂を始める「可逆性の分裂終了細胞」があります。

神経細胞や心筋細胞は分裂しなくなると代替がないので、老化において重要なのだと思います。

(記憶に関わる海馬の神経細胞など一部の脳神経細胞はわずかながら分裂能力があるそうです)

いずれにしても細胞には寿命があって、それが老化につながるのだと思います。

細胞が分裂するときは、染色体(DNAが入っている)が分裂していくのですが、染色体の端っこはテロメアという部分があって、細胞分裂のたびにまるで回数券のように一部が切り取られていきます。回数券には枚数(分裂の回数)に限りがあって、ヒトは細胞レベルでは120歳が限界と言われています。これを回数(限界)を発見した研究者の名前から、ヘイフリックの限界と呼んでいます。

私が120まで生きるぞ!と宣言しているのは、”ヘイフリック限界”を証明してみようということによります。

では、なぜ限界があるのでしょうか。

それは熱力学第二法則が鍵を握っていると思っています。次回でお話しできれば・・・



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