今年1月に、厚生労働省が「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を公表していましたので、紹介します。
具体的な運動として、高齢者※は1日約6,000歩以上(成人は8,000歩以上)が推奨されています。
また、筋力・バランス・柔軟性など多要素な運動を週3日以上行うこと、筋力トレーニングを週2~3日行う(多要素な運動に含めてもよい)ことも挙げられています。
でも6,000歩と簡単に言いますが、1日40分以上の歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動に相当しますので、毎日というのは時間的にも結構きついと思います。
以前、薬局のユーザー様(高齢者が多い)を対象とした健康セミナーで8,000歩以上とお話しさせていただいた際に参加者から、「そんなに歩けないよ」と指摘されたことがあります。その時は「最初は5,000でも6,000でも良いですよ、少しずつ歩数を増やしていけば良いですよ」とお答えしていましたが、いざ自分が高齢者に近づくと毎日は無理だなと感じるようになりました。
通勤しているときは、歩くことを意識して10,000歩を達成することが多かったのですが、求職中で、しかも膝が痛い現在は、今年は雨が多いこともありついついサボりがちになります。一度サボり癖がついてしまうとダメですね~。フレイルまっしぐら、ということになるでしょう。このサボり癖は熱力学第二法則から来るのかも知れません。
熱力学第二法則というのは、エントロピー増大の法則とも言うもので、簡単に言えば物事は乱雑な方へ行ってしまうことで、例えば、子供達を一箇所にまとめて集合させていても自然にあちこちへ散らばって行ってしまう、一滴のインクを池に落とすと一気に拡がってしまう、というものです。(熱力学第二法則と老化の話は長くなるので、またの機会に・・・)
現役時代は、「歩け、筋肉をつけなさい」と他人には散々言ってきたのに・・・
あらためて気を引き締めます。
では、早速、歩いて筋トレしてみますか。
※ 「高齢者の医療の確保に関する法律」(昭和57年法律第80号)では、65歳以上を高齢者と定義しています。
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