江戸奇伝 武州多摩群貝取村で古牌を掘り出した話
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好間堂記
文政六年癸末三月のことです。
友人の沙門春登が訪ねて来て言うには、隣村の多摩群貝取村(注1)の百姓が、雨上がりに薪を取るため、住居後方の山に登っていると、深さ約1メートルの土中穴に片足が落ちたので、怪しい穴だと思い周辺を調べてみると、そこから約1.5メートル離れた場所に幅約3.5メートルの大きな穴を見つけたそうです。
その大きな穴の直ぐ隣に、深さ約2メートルの小さな穴があり、水を故溝に通すような造りになっているとのことだったので、その場所を調べに行ってみると、それらの遺棄された埋桶は、石を積み上げて作られていたそうです。そこで、石積みに沿いながら周辺を掘り返してみると、石積みの全長は約6.5メートルで、瓦が40~50基ほど出てきたそうです・・・(この続きはこちら)
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