絶対的な秘密主義の結社「ピュタゴラス教団」の恐ろしい規律とは?!
ピュタゴラス(またはピタゴラス)は、紀元前6世紀に活躍した数学者・哲学者として知られている。
彼の名が冠された数学における「ピュタゴラスの定理」通称「三平方の定理」は、誰しも習ったことだろう。彼は数学者・哲学者として知られる一方で謎の多い人物としても知られており、古代の資料では神に近い超人的存在として語られ、神の信託を受けた、予言能力があったとも言われている。
ギリシアにあるイオニアのサモス島に生まれたピュタゴラスは、若い頃から知識欲が非常に高かったという。多くの学問を積極的に学んでいく中で次第に物足りなくなり、32歳のころにサモス島を出て、学問の旅へ出ることとなった。エジプトやフェニキア、そして現在のヨーロッパ各地を巡って幾何学、宗教学、算術などを学んだ末に、「当時存在したすべての数学知識を得た」とまで言われている…(続く)