クリストファー・ノーラン監督語る「AIは原爆であり我々創造者は破滅する」
現在、ハリウッド俳優らの組合がストライキを起こし、映画・ドラマ制作の現場に影響が出ている。争点は幾つかあるが、その一つがAIの台頭だ。映像や画像、文章等の生成AIの進化は目覚ましく、現在ではAIだけで人間が撮影したものと遜色ない動画が出力できる程となっている。そのため、様々な俳優や声優、制作者らが職を失う恐れがあるとしてAIの利用に声を上げているのだ。
こういった抗議の声を上げている人の中には有名な映画監督もいる。クリストファー・ノーラン監督もその一人だ。彼の最新映画『オッペンハイマー』はストライキの最中の7月21日に封切られており、人類最悪の兵器と呼ばれる原子爆弾を産み出したJ・ロバート・オッペンハイマーを描いた内容となっている。
ノーラン監督は自分が撮影した映画になぞらえ、「現在のAIの開発ペースと原爆の開発競争は似ている」と述べている…(続く)