「魁!!男塾」が生み出した架空の出版社「民明書房」がもたらした影響力
『魁!!男塾』は、1985年から91年まで週刊少年ジャンプに連載されていた漫画家宮下あきらの漫画作品。札付きの不良たちをスパルタ教育して一人前の”漢”(おとこ)に育てる「男塾」を舞台とするバトル・ギャグ漫画であり、その型破りな展開や破綻したストーリーが人気を博した。
男塾といえば、有名なのは「民明書房」(みんめいしょぼう)と呼ばれる出版社であろう。民明書房とは、作中で登場する多彩な技や武術について、その解説が挿入される際に引用される様々な文献の出版元として併記される出版社名である。とはいえ、登場する技や武術はどれも人間離れしたような荒唐無稽なものばかりであり、引用文献やその出版元である民明書房も全て架空のものである…(続く)