約70億ドルの資産を持つ大富豪の死に「誰も気づかなかった!」って、何故?

フォーブスの「世界長者番付」にも選ばれた人物が巨額の財産を残して亡くなったにも関わらず、誰にも気づかれていなかったという驚くべき事態が発生していた。
米国財務省が提出した「遺産と贈与」の純額は実に約70億ドル(約9300億円)であり、米国財務省にとって2005年以来1日あたりの納税額の最高額であると同時に、「地球上で最も裕福な人物」の一人がこの世を去ったことを意味するという。ちなみにこの納税額は、AmazonのCEOであるジェフ・ベゾス氏とほぼ同程度になるという。
経済学者のジョン・リッコ氏は、この巨額の現金の移動にいち早く気づいたが、当初は何らかの手違いだと考えていた可能性を述べる。またカリフォルニア大学バークレー校の経済学者Gabriel Zucman氏は「多額の贈与税」か「数年前に亡くなった富豪による滞納」である可能性があると述べている。しかし財務省は手違いと判断していたことを明らかにしているが、国税庁の広報担当者からは「巨額の税額が滞納によるものであるとは考えにくい」との見解を明らかにしている・・・(つづく)

