夢の予言者「ジュセリーノ」は本当に的中する能力者だったのか?
ジョセリーノ(本名ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース)は、ブラジルの英会話教室の教師であり、また睡眠中に夢を見ることで未来に起こることがわかるという予言者として知られた人物である。2000年代後半ごろに、日本のメディアでも大きく取り上げられ一時ブームとなった。
彼の証言によると、事の発端は8歳のころに遡る。ある日、彼は「神秘的な黄金の球体」が見えるようになり、それを手でつかんでから1年ほどして自身の能力に目覚めたという。9歳になってから彼は毎晩のように夢を見るようになり、夢の中で「助言者」という存在が彼に対して言葉やビジョンを与えるのだという。それらの夢は、いつ・どこでといった情報が明示された「未来の出来事」の情景に自分が居合わせているものであったというのだ。
13歳になると、彼は夢で見た予言を「予言警告文」として当事者や機関へ手紙を送るようになるが、この行為も助言者の命令であると彼は言っている。その数は、約40年間で10万件を超えるという驚異的なものである。2006年ごろから、彼は日本でもメディアに取り上げられることが増え、90%の的中率を誇る予言者として一大ブームを巻き起こした…(続く)