10年で滅びた呪われし幻都

かつて平城京から平安京へ遷都した歴史的事実は、誰もが義務教育で学ぶ一般常識である。だがこのことが、若干事実と相違があることを知っていたであろうか。
実は、平安京よりも前に長岡京という都があったのだ。784(延暦3)年から794(延暦13)年に平安京へ遷都されるまで、わずか10年しか存在しなかった「幻の都」と言われた。
疫病や飢饉により奈良には大仏が建てられ仏閣も増え仏教勢力が強まったことと、壬申の乱で勢力が強かった天武天皇一族の力を桓武天皇が恐れたことが遷都の主な理由であった。
そこで側近・藤原種継のゆかりの地である長岡京を選んだ。これにより藤原家との結びつきも強まり、秦氏の本拠地とも近くなり渡来人が多かったことも理由の1つとされた・・・(この続きはこちら)

