門松は冥土の旅の一里塚
正月と言えば、一休禅師の話をせねばなるまい。
とんち話で有名な『一休さん』こと一休宗純は、室町時代に活躍した、禅宗(臨済宗)の僧侶である。その一休さん、ある正月に、杖の頭にドクロをしつらえて、「ご用心、ご用心」と言いながら、京の街を練り歩いたという逸話が残っている。
また、「門松は 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」という和歌も残した。
だから正月といえば一休禅師なのである。因みにこれらの奇行の意味を問われた一休は
「誰もが明日、シャレコウベになっていないとは限らない。だから一日一日を悔いなく生きよ」・・・(続く)