コラム・僕らは列車に乗っている
かつて、鬼才・水木しげるは、人間の一生を列車に例えた。なかなか洒脱な一文であったと記憶している。当時、学生だった僕は、「ふむっ、そんなものかもしれない」と想った。この時は、ただ想っただけで、何の実感もなかった。尤も、若者とはそんなものかもしれない。
40代になって、僕は死というものを考えるようになった。聊か、老いたのだろうか。赤子への回帰願望だろうか。とにかく、死について真面目に考えるようになった。僕らは、こうしている今も、人生という名の弾丸列車に乗っている。その列車は止まる事無く、ひたすらに走っていく。目的地が何処なのか、いつ到着するのか判らない。最終的に死ぬまで降りることはない。
最近、この列車の中で出逢った友人・知人たちが途中下車していく。自ら降りたもの、死神に強制的に降ろされたもの。降りていく仲間との別れは突然だ。なんの兆候もなくいなくなる。僕もいつかはこの列車を降りる日が来る。その日まで己の信念を曲げずに生きていけるだろうか。大手出版社や大物作家の子分になって仕事を恵んでもらうようになった時は自決する覚悟でいきたい。僕は最後までプライドを持って、この列車に乗っていく。
今日、仲間の編集者が一人、逝ってしまった。過酷なスケジュールを戦い抜いた戦友である。ハードスケジュールと不幸な事故が重なった結果、彼は逝ってしまった。これからアトランティスという新しいプロジェクトを進行していく予定だったのに…。S君は戦死だったと僕は想っている。アトランティスは旗揚げ前に一人同志を失った。本当に無念でならない。
S君、さようなら。
君の骨は山口敏太郎が拾う。
この列車を降りたら、あの世でまた逢おう。
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アトランティア 発動篇(徳間書店)
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40代になって、僕は死というものを考えるようになった。聊か、老いたのだろうか。赤子への回帰願望だろうか。とにかく、死について真面目に考えるようになった。僕らは、こうしている今も、人生という名の弾丸列車に乗っている。その列車は止まる事無く、ひたすらに走っていく。目的地が何処なのか、いつ到着するのか判らない。最終的に死ぬまで降りることはない。
最近、この列車の中で出逢った友人・知人たちが途中下車していく。自ら降りたもの、死神に強制的に降ろされたもの。降りていく仲間との別れは突然だ。なんの兆候もなくいなくなる。僕もいつかはこの列車を降りる日が来る。その日まで己の信念を曲げずに生きていけるだろうか。大手出版社や大物作家の子分になって仕事を恵んでもらうようになった時は自決する覚悟でいきたい。僕は最後までプライドを持って、この列車に乗っていく。
今日、仲間の編集者が一人、逝ってしまった。過酷なスケジュールを戦い抜いた戦友である。ハードスケジュールと不幸な事故が重なった結果、彼は逝ってしまった。これからアトランティスという新しいプロジェクトを進行していく予定だったのに…。S君は戦死だったと僕は想っている。アトランティスは旗揚げ前に一人同志を失った。本当に無念でならない。
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敬礼。
こんにちは、僕は文章が下手です。エリートと呼ばれる大手出版社の編集長たちに散々罵倒されてきました。偏差値の高い彼らのように知的な文章はかけません。僕はたいした作家ではないのです。
だけど、作家である前に、少なくとも人の心の痛みのわかる人間でありたいと思っています。