なぜ日本人は怨霊にやさしいのか?(下)
和歌からみえる人となり
大怨霊と言われる平将門と菅原道真だが、二人がよんで、今日に残る和歌を二つみていただきたい。
まず、平将門 『よそにても 風の便りに 吾そ問ふ 枝離れたる 花の宿りを』(遠く離れていても風に運ばれた香りによって、枝を離れて散った花のありかをたずね求めることができます)。
そして、有名な菅原道真の和歌『こちふかば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ』(東風が吹いたら、匂いを送りよこしてしておくれよ、梅の花。主がいないからといって、春を忘れるなよ)・・・(この続きはこちらから)