【前編】撃沈?呪い?バミューダトライアングル、消えたUSSサイクロプス号
アメリカのフロリダ半島、バミューダ島、プエルトリコの三点を結んだ間に広がる北大西洋の海域バミューダ・トライアングルは、昔から船や飛行機が行方不明になるとされていたため「魔の海域」と呼ばれている。
現在では嵐などの悪天候による遭難や、人為的な航行ミスによる事故の事例が憶測を呼んで「消失の相次ぐ魔の海域」と呼ばれるようになったのではないかと言われているが、約100年経った今でも多くの謎が残るのがアメリカ海軍の給炭艦USSサイクロプス号の失踪だ。
USSサイクロプス号は1910年5月7日に進水した全長165メートルの給炭艦で、一度に12500トンの石炭を運ぶことができ、一度に2トンを持ち上げることができる巨大なバケットを備えた、当時の米海軍で最大かつ最速の輸送船だった…(続く)