追悼！山口彊さん 広島と長崎で二重被爆した犠牲者・山口彊氏逝去

追悼！山口彊さん　広島と長崎で二重被爆した犠牲者・山口彊氏逝去

　山口彊氏は。長崎と広島で二回被爆した「二重被爆者」として一部のマスコミでは知られていた。1945年5月、造船の技術者であった山口氏は広島に出張を命じられた。8月7日までで出張業務を終わる予定であり、広島を離れるまであと一日と迫った8月6日、広島に原爆が投下され、山口氏は通勤途中で被爆した。この時、上半身に大火傷、耳の鼓膜損傷というダメージを受けた。その後、妻子の待つ長崎に列車を乗り継ぎ、瀕死の状態で帰宅。軽い治療を行った後、気力で長崎の職場に出勤、今度は職場で作業中に8月9日の長崎の原爆投下によって再び被爆してしまったのだ。実は、このような二重被爆者は７名カミングアウトしており、2006年、記録映画『二重被爆』に山口氏は出演している。
　

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　2009年12月22日に、「タイタニック」等で知られる映画監督ジェームズ・キャメロンが、癌で入院中の山口氏の病室を訪問、元々英語教師で通訳だった山口氏は流暢な英語でキャメロン監督に反核兵器の運動を託した。そして、２０１０年１月４日、二重被爆という波乱の人生を送った山口氏が永眠した。骨太のメッセージを含むキャメロン監督の次回作品はぜひとも見てみたい！！（文・山口）

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『二重被爆』通信

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