明治の文豪「夏目漱石」は夢日記を実践していたのか?
「こんな夢を見た」。このようなフレーズで始まるといえば、夏目漱石の短編小説『夢十夜』(1908)だ。タイトルの通り、10篇の奇妙で不思議な夢の話を語るその作品は、幻想文学の代表的作品ともされ黒澤明監督の映画「夢」にも影響を与えたと言われている。小説とされてはいるが、実は夏目漱石による夢日記だったのではないかとも言われている。
夢日記といえば、睡眠中に見た夢を記録する日記のことであり、たびたび「危険」な行動であると言われている。夢日記は、夢と現実の区別がつかなくなってしまうとされており、中には夢で見た見知らぬ人物が現実に現れてしまうという都市伝説まで存在する…(続く)