動物だけでなく、 なぜ人間も「共食い」は行われてきたのか
食人行為は昔からタブーとされてきた事であるが、歴史を紐解けばどの民族も行ってきた事実である。またある種の動物は、時と場合によって共食いを行うこともある。
動物が共食いしてしまうのはどこから来ているのか。それが人間でも起きうる理由は何故なのか、深く掘り下げて研究している研究者も存在している。
カリフォルニア大学の昆虫学者ジェイ・ローゼンハイム氏は人間以外の生物の共食い行動について次のように説明している。
「例えばオオグソクムシは、個体数が増えすぎたときに数を制限するため、意図的に卵を食べる共食い行為に出ます。しかし、共食い行動で知られている生物であっても本来は同族を食べる行為はできるならば避けたいようです。カマキリの雌は産卵時のエネルギー確保のために共食いをすることで知られていますが、雌同士が互いに共食いしあった後に中止した様子を見たこともあります。自分と同じ生物を襲うということは反撃されるリスクも高くなるので、可能であれば避けるのが最良になるのです」・・・(つづきはこちら)