パワースポット上毛三山伝説 第参回
昔、小雨の降る寂しい夜のことでした。寺の住職が本堂で経をあげているところに、美しい女性が訪ねて来ました。そして女性は、血脈譜(※1)を授かりたいと泣きながらお願いしてきました。
しかし、住職は見知らぬ女性なのでこれを受け入れませんでした。住職は訪ねて来た女性が、ただ者ではない魔性を持っている気配を感じていました。するとやはり、蝋燭の光を浴びてふすまに映る女性の姿は恐ろしい蛇の体でした。そこで女はついに自分の素性を明かしました。
「わたしは、緑野群木部の城主の夫人、木部姫という者です。夫が落城とともに戦死したので榛名湖に逃れて入水し、本性の大蛇となったのです。幸いに血脈譜を授かることができるならば、そのお礼としてこの寺が末永く水に不自由のないようにいたします。」と言いました・・・(この続きはこちらから)