世界の奇病【後編】
世界中で大流行し、なかなか収束しない新型コロナウィルス。歴史上、感染症は度々人類を脅かし、時には人類史に大きな変化を与えた。
新型コロナウィルスに関しても未だに不可解な点が多いが、人類史に於いて現代の科学でも解明が難しい不思議な感染症が度々流行していて人類を脅かしてきた。
【笑い病】
1962年1月30日、アフリカのタンザニアの村、タンガニーカにある全寮制の女学校で「笑い」の集団ヒステリーが流行した。一つのジョークをきっかけに3人の少女たちが笑いだし、その笑いは周囲の生徒や両親達にも伝染した。
1日のうちは、全生徒の実に半分にあたる95人もの生徒が笑いの発作に見舞われてしまった。他の学校、そして他の村まで数千人に伝染し、「笑い病」は痛み・失神・呼吸器障害・発疹などの症状も伴ったという。結局、医学的な懸念から、3月18日に医学的な懸念から学校は完全に閉鎖された…(続く)