軍事研究もされてきた「サイコキネシス」は本当にあり得るのか?!
サイコキネシスとは、「念動力」や「観念動力」とも訳される超能力の一種であり、念じただけで物体を動かすことができる能力を言う。また広い意味では、対象物を意のままに操る能力と捉えられることもある。1970年代にユリ・ゲラーが来日し、スプーン曲げをはじめとした超能力が絶大なブームとなった。彼のこのスプーン曲げも、サイコキネシスの一種とされている。
サイコキネシスは、軍事利用の目的で研究されていたという記録が多く残る。代表例として挙げられるのが、ニーナ・クラギーナだ。彼女は旧ソビエトに生まれた超能力者であり、ソ連政府による超能力研究にも協力した”国家公認”の超能力者としても名を轟かせた。
行なわれた実験の中には、振り子、マッチなど磁力を帯びないものに対して手を触れずに動かすものや、ピンポン玉を空中で制止させる、生きたカエルの心臓を止めるなど様々あり、いくつもの興味深いデータを残した。立ち会った研究者によれば、能力を発揮している最中の彼女の脳や脈拍には、特殊な活動や高まりが見られたという。この当時は米露冷戦の時代であったこともあり、アメリカでも「スターゲイト・プロジェクト」における遠隔操作といった超能力研究が盛んであった…(続く)