「ペリュトン」
緑色の体毛と翼を持つ鳥の体に、鹿の頭部と足を持つ混成生物がペリュトンである。
ペリュトンの影はその姿を投影せずに人間の姿をしているという。その影を消し、本来の影を取り戻すために人間を殺すと言われている。人間を喰い殺し、残った遺骸から流れでる血を全身にこすりつけると、本当の影を取り戻し、以後は人を襲わなくなる。
1959年にホルヘ・ルイス・ボルヘスが書いた『幻獣辞典』では、ローマ時代の軍人・スキピオ率いる軍隊がカルタゴに侵攻した際にペリュトンの群れに襲われたという既述がある・・・(この続きはこちらから)