【現代民話】徳島大空襲で逃げてきた人々を守りきった天狗様
私こと、山口敏太郎は四国・徳島県の出身だ。都市伝説祭りや、妖怪阿波踊りなど多くのイベントを地元でやっている。
そんな徳島に関わる現代の民話がある。
太平洋戦争末期、徳島も空襲の被害に度々見舞われた。当時徳島市二軒屋町に住んでいた祖母はこんな体験をしている。
米軍の空襲が始まり、まだ幼児だった私の父を背中に背負い、祖父と一緒に裏山にあった秋葉神社の境内に逃げ込んだ。この秋葉神社はYさんという人物が静岡から持ってきて作ったものである。天狗様を祀っており、火伏せや防災のご利益があると言われていた。
神社の境内に逃げ込んでみると二軒屋中の人たちであふれており、足の踏み場ないほどであった。すると、遥か上空の米軍の飛行機からも我々の姿が見えるのだろうか・・・神社をめがけて爆弾が投下されてきた。
爆弾が境内に集まっている人々の上に落ちる寸前、山から吹き降ろす風がその爆弾を境内から大きく射程を逸してしまった・・・(この続きはこちらから)