実話怪談「4枚の抽象画」その6

男の語る話にFさんは全身に鳥肌が走るのを感じながら、ただ黙って耳を傾けるしかなかった。
「おまえはもう帰れ。あとは俺がなんとかする」
「で、でも・・・」
「俺はこれからこの絵を封印する。お前は邪魔だ。さっさとやらねぇとまた死人が出るぞ」
どうやって封印するのか気にもなったが、そう言われては引き下がるしかなかった。謝礼として持ってきていたなけなしのお金が入った封筒を渡そうしたが、男は受け取らなかった。
「いらねぇ。その代わり絵はもらうぞ」・・・(この続きはこちらから)

