「ベッドで垂直に立った祖父」

早速ですが、大晦日に実家で67歳のお袋に聞いた話です。
お袋は仏教の○○宗で、特に活動はしておらず、家に仏壇を置き、ご先祖様に手を合わせるくらいなのですが、その○○宗は「人は死んだら無になり、輪廻転生はない。」という教えで、お袋はそれを信じているリアリストなのです。
とはいえ、私が「霊の存在を信じないのは分かったよ。ただ、今まで生きてきて、不思議な体験、1〜2回はあるでしょう?」と聞くと・・・
「あるよ。私が小学3年生か4年生の時に、お父ちゃん(私の祖父)が原因不明な病気で、薬を飲んで、ベッドで寝ていたんだけど、急にピョンと立つのよ。そして直ぐに倒れる。危ないから、それを支えるための介護人が家にいて、数ヶ月しても、治る気配がないから、病院の先生が、お母ちゃん(私の祖母)に『精神病院に入院させるしかないな〜』と言ったから、お母ちゃんが『そんなことはさせない。環境が変われば病気は治る。私が必ず治してみせる』と言って、私たち子供らを関東の親戚に預けたり、養子に出して、お母ちゃんは、お父ちゃんを連れて、今までずっと住んでいた関東から、行ったこともない、知り合いもいない北海道に行ったのよ。それから何年かして、お父ちゃんの病気は本当に治ったから、今考えると、凄いお母ちゃんだったな〜と思う。不思議な話は、それくらいかな〜。」…(続く)

