【実話怪談】感染する怪異「壁親父」その2

「壁から這い出てくる親父の幽霊」を知った人のもとに、同じ姿の幽霊が出現する。個人的には都市伝説の同時発生のサンプルとして興味深く見守っていた。(後日、私の仕事仲間で、プロ霊能者であるあーりん女史に聞くと、自殺者や事故による死者で、壁や地中からはえているような状態で存在する霊体はいるそうである)
取りあえず、M氏の見る幽霊と酷似しているので、仮にこの幽霊を壁親父と呼ぶことにした。が、これがいけなかった。幽霊とは妖怪めいた名前をつけられると活動的になるのかもしれない。
M氏はまるで何かにとり憑かれたように「壁親父」の話をしゃべりまくった。青梅の妖怪ライブ、各地の妖怪祭り、妖怪サイト〜妖怪王の伝言板・チャット、そして史跡ツアー…あらゆる場でM氏は、壁親父の話を繰返すのである。廻りがもういいよ…とひいても続けるのだ。
(…どうも変だ)(まるで壁親父に取り付かれているようだ)
私の懸念を余所に奇妙な話は広がりをもっていく。
まずは、壁親父が友人・Kくんに感染した・・・(この続きはこちらから)

