高野山に眠り続ける呪物人形?!西行が作った「人造人間」
西行は、平安から鎌倉時代にかけて活躍した僧侶・歌人である。源頼朝に弓を教えたとも言われるエリート武将であったが、若くして出家し修行のため高野山に入り、またそこを拠点として各地を巡って歌を詠んだという。
西行には多くの逸話が残されている。先の頼朝に弓を教えたことのほか、出家の際に煩悩を断ち切るため、4歳の愛娘を蹴り倒すといったものまである。その中でも特に強烈なのは、人造人間を作ったというエピソードであり、これは『撰集抄(せんじゅうしょう)』という仏教説話集に収められている…(続く)