ギリシアと日本の伝説が完全一致?!「オデュッセイア」と「百合若大臣」の謎
百合若大臣は、室町時代に成立した百合若という名の架空の武者を主人公とする物語である。幸若舞(こうわかまい)や浄瑠璃などの題材となり、大分県や壱岐(長崎県)にも伝説として伝わっている。
弓の達人で鉄の弓でも引けるほどの腕前を持つ豊後の右大臣百合若が、攻め込んできた蒙古の撃退の命を朝廷から受け見事これを果たした。しかし、激戦の末に疲れ果てる中、戦果を自分たちのものにしようと裏切りを図った部下の別府兄弟によって、無人島に置き去りにされてしまった…(続く)