「化石戦争」は科学にとって最も激しく馬鹿げたライバル関係だった…
19世紀、恐竜の発見は2人の科学者の間で、これまでに見たこともないほど白熱した。そして馬鹿げた争いを激化させていた。
この2人は最終的に激しいライバル関係によって破滅したが、彼らの研究ではステゴサウルス、ブロントサウルス、トリケラトプスのような100種を超える恐竜が発見され、現在の恐竜理解の基礎を築くのに役立った。
『化石戦争』は、エドワード・ドリンカー・コープとオトニール・チャールズ・マーシュが、19世紀末にアメリカ西部で発見された恐竜の化石の発掘と命名を競うというものだった。2人は歴史書に名前を載せようとするエゴに満ちた努力の一環として、賄賂、スパイ、窃盗、骨の破壊など、お互いを弱体化させるための汚い戦術を使っていた。
しかし、両者の関係は初めから敵対的なものではなかった。2人が初めてであったのは1860年初頭、ドイツで古生物学を学んでいた時のことで、そこでは全く楽しい友情関係を築いていた。新たに記載された種のいくつかにお互いの名前を付けあったりもしていたのだ。コープはマーシュに敬意を表して、両生類の化石に”Ptyonius marshii”と命名した後、マーシュも絶滅した海生爬虫類に”Mosasaurus copeanus”と命名して恩返しをしていた…(続く)