タイプミスで数百万通もの米軍メール「極秘情報」がロシア同盟国に送信された!?
米国の軍事機密情報が、電子メールの単純なタイプミスにより、ロシアの最も緊密な国際的同盟国のひとつに流出していたことが判明した。
米軍の電子メールの接尾は『.MIL』なのだが、これが西アフリカのマリ共和国のドメインである『.ML』になってしまったことから、数百万通の電子メールが軍の電子メールアドレスではなくマリ共和国に送信されてしまったことになるというのだ。しかもマリ政府はロシアのプーチン政権と密接な関係にある。
マリ共和国は今年初めに行われたウクライナ侵攻を非難し和平を求める国連決議案に反対票を投じた6カ国のうちの1つだ。ちなみに他の国はベラルーシ、北朝鮮、シリア、エリトリア、ニカラグアとなっている。また昨年9月には、ウクライナ領土の違法な併合を非難する投票にも棄権するなど、何度もロシア側につく動きを見せている。
フィナンシャル・タイムズ紙によれば、この問題は今に始まったことではなく、これまでマリ共和国の国別ドメインの管理契約を結んでいたオランダのインターネット起業家、ヨハネス・ズールビア氏が10年近く前から指摘していたものだという…(続く)