水木しげるの創作妖怪「妖怪チンポ」その不遇と返り咲きの歴史
漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の作者・水木しげるは、日本や世界の妖怪を蒐集・研究する中で、主に鬼太郎の話中に登場するキャラクターとして、オリジナル妖怪の創作も行なっていた。そんな中でも、鬼太郎シリーズに登場する「妖怪チンポ」ほど激烈なインパクトを放つ妖怪はないだろう。
南方妖怪チンポは、アゴヒゲと髪の毛がつながった一回り大きな顔面、民族的なメイク、(媒体により異なるが)色黒の体に一枚の腰布をまとった姿の妖怪である。その最大の特徴は、なんといっても三連の男性器であり、そこから放たれるジェット噴射並の小便や火炎と、ガス爆発級の放屁を最大の武器とする。また、自由に飛行することもできる…(続く)