瞬きをする!?「世界で最も美しいミイラ」ロザリア・ロンバルド
ミイラと言えば古代エジプトのファラオや日本の即神仏のように、干からびて肌の色も茶褐色に変色した恐ろしい外見をしているものが連想されるだろう。
しかし、世界に目を向けるとまるで生きているかのような、非常に保存状態の良いミイラも存在する。中でもその驚くべき保存状態の良さから「世界で最も美しいミイラ」と称されているのが僅か2歳で亡くなった少女ロザリア・ロンバルドのミイラだ。
ロザリア・ロンバルドは軍の将軍の娘として生まれたが、1920年12月2日、2歳の誕生日を1週間後に控えて肺炎で亡くなってしまった。普通ならば遺体は墓地に埋葬されるが、彼女の宗派はキリスト教の一派であるカプチン会に属していた。
カプチン会は変わった埋葬方法で知られた宗派で、亡くなった人の遺体に生前と同じような服を着せ、そのままの姿で納骨堂に収めるという形式をとる。勿論、そうすると年月が経てば死体はミイラのようになり、次第に骸骨へと姿を変えていくことになる・・・(つづく)