今日の夕夜

ニャンコ大好き。相棒はサイベリアン!

私だけでなく

2008年02月06日 05時21分20秒 | 漫画
こないだ町田康さんの本を読んだと書きましたが、
その中で町田さんは、原稿を書くのが仕事で、それは好きだからやってるんだけど、好きだからっていつも楽しいわけじゃない、むしろ辛いことの方が多い。
でもだからこそ、それを乗り切れた時の達成感の良さを知っているからやめられない~…みたいなことを書いてました。

そ…その通りだな!!!と思った!

そういうわけなので、原稿用紙の前に座ると、ついそこから離れてギターを弾いたりネコと遊んだり、現実逃避をするんだそうな。

そ…その通り!!!

私も「さぁ仕事だ!」と言って机の前に座っても、なかなか出来ないときがあって、ついTVや本やネコに逃げてしまう。
そんな自分は、ほんとにダメダメで、遊んで暮らせるほどの余裕なんてないくせに気力がないのか、アホなのか、最低な人間やなと、自分ツッコミで落ち込んだりの毎日。
でも私だけではないんだなーと思うと少し楽になりました。

落ち込むのは、それをするのがどれだけ大事かわかってるからで、自分と葛藤するのも仕事のうち…なんだろうなと。
嫌いだから逃げてるんじゃないんだよね(すごい困難な壁があるときはつい憎んでしまうほど嫌いになることも一瞬あったり。でもそれを乗り越えたときは倍増しで幸せ感じるのはもう麻薬のようです)。

そういえば、私は幼稚園児から漫画を描いてきましたが、高校卒業するまで、実はほとんど漫画を最後まで完成させたことがないのです。
プロットをきっちり書き込まなかったり、ネームなしで描いたりするからでもあるのですが(もちろん今はそんなことないですが)、どうしても途中で飽きたり、別の作品を描きたくなったりで、中途半端な作品は山のようにありました。
何回か、漫画スクールに投稿したことがあるので完成品もあったのでしょうが、どんなのだったかはまったく覚えてない。
覚えてるのは、嫌で全然満足してないけど、エンドつけないと投稿できないから、嫌々書きあげた~みたいな感覚だけ。だからもちろんいい結果ではなかったですよ、そんな作品。

頑張って、でもそれ以上に夢中で描いて、気がついたら完成していて、「うおー!!やったぞ!!」という感覚になれた作品が、なぜできたのか、いまだに不思議なのですが(だってもう一生作品を完成させることはできないんじゃないかと思っていたので)、そのときの達成感と爽快感と幸福感といったら、もう天国にいるようでした。ものすごいインパクト。

でもこれで賞もらえました。
最高ではなかったけれど、自分のなかでは最高の出来でした。だから納得できたんですね。
こういうことがあってから、そのときの幸せを味わいたくてなのかどうか、とにかく作品を完成されることができるようになれた。

今はもう馴れちゃって、完成させてもそこまでの達成感はなく、でも完成させるのは当然なのだ!といった気持ち。
もちろんやり遂げたという満足感はいっぱいあります。特に徹夜明けはハイテンションだから、すごい幸せですしね。(ハタから見たら危ない人に見えるかも)
どれも愛しい作品ばかりです。可愛いの、ほんとに。

とにかく、だから私は描くのがやめられないのだなーと思うわけです。
現実逃避……しないで頑張ろう




コメント
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