Somewhere
キース・ジャレット,
ジャック・ディジョネット
ゲイリー・ピーコック
曲目リスト
1. ディープ・スペース ~ ソーラー
2. アラバマに星堕ちて
3. ビトウィーン・ザ・デヴィル・アンド・ザ・ディープ・ブルー・シー
4. サムホエア ~ エヴリホエア
5. トゥナイト
6. アイ・ソート・アバウト・ユー
2009年7月スイスでのライブ
久しぶりにキースを聴きますが
私はキースが好きではなかったのはキースがずっと先に行っていたからだと言うのが
何と無く理解できたかもしれません。
一曲目
まるで近現代のクラシック音楽です
スクリャービンあたりに影響を受けたのでしょうか?
ブーレーズ?メシアン?
時折分かり易いスケールがそのまま出てきたりしますが
音楽なんて発展すると似たような世界に行き着くのでしょうか?
そこでもう一つ
ゲイリー・ピーコックってブンブンいうベースなんですね
このCDでボディーブローでもありませんが
現在残っているベーシストでは最高峰にいらっしゃる人のように思えます
ベースがこれだけ安心して楽しめるアルバムは久しぶりですね
音のなり具合はケニー・ドリューと一緒のニール・ペデルセンのような
スタンダードの曲が芸術に変わってしまうのは
ショパンがマズルカやワルツを芸術に変えてしまったのに似ているかもしれません
それにしても
素晴らしいトリオですね
これだけ素晴らしいジャズを表現してくれるこの3人は
世界の人間国宝に推挙されてもなんら問題ないように思えます
思わずソロらしいのですが
The-Melody-Night-With-Youというアルバムを次回購入リストに入れたりしています
久しぶりに聞くキースですが
フレーズはやはりキースですね
何処かの五音音階か民族音楽のようなフレーズもしっかり生きていますし
好きな人にはたまらない世界だと思います
やっとキースになれてきた自分を褒めつつ
このアルバムはお勧めですね
可愛いスタンダードのメロディーをこむずかしい芸術に変えてしまう3人の
終演後の笑顔が想像できる演奏だと思います。
Kakishima