穏やかに元旦の朝が明けた。
多くの家庭では、お屠蘇で今年の息災を願い、お節(おせち)料理、お雑煮で正月を祝ったことであろう。
ひと昔前は、正月三が日といえば、世の中のほとんどがお休みだった。
そのため、お母さんたちは暮れに頑張ってお節料理を作り、三が日はあまり台所に立たなくても良いようにしたという。
今はそんなことはなく、三が日に開いているお店も多いし、お節料理も「作るより買う」家庭が増えてきたのではないだろうか。
我が家でも、ここ何年かは、出来合いを買うことにしている。
今年は、京都の料亭が監修したという「三段お重」に、お正月らしい料理が詰まっている。
味や、好き嫌いはともかく、一般家庭では、これだけの材料を揃えるのは困難なことである。
お雑煮は、地方により多くのスタイルがあるそうだ。
我が家は、しょうゆ仕立てで、具は鶏肉の他、大根、ニンジン、ホウレンソウなどのシンプルなものである。
お餅は四角い切り餅を、軽く焦げ目がつく程度に焼いて入れる。
香りづけにはユズの皮をちょっぴり。
食の多様化が進む今日、お節料理の中身も少しずつ変化しているように見える。
あまり極端に変わってほしくないというのが本音ではあるのだが・・・。