案内所で「たまりょう」へはどう行けばよいのか訊ねた。
「そこは『たまうどぅん』と言います」と、やんわりと訂正された。
首里城見学の後、琉球王国の王族が葬られている陵墓「玉陵」に立ち寄った時の恥ずかしい経験である。
「たまうどぅん?」、事前の勉強不足だった私は、その読み方は耳を疑うほど意外であった。
世界遺産でもあるここは「玉陵(タマ ウドゥン)」(パンフレットのローマ字表記だとTAMA-U-DUN)であるが、私の普段の会話の中で「ドゥ」という発音は出てこない。
これはほんの一例であるが、関東に住む私には、沖縄の地名や名称の読み方は難しいものが多い。
ガイドさんの話だと、文字に表すのが難しいような発音もあるらしい。
一度覚えても、なかなかスラスラと読めるようにはならない。
「今帰仁城」なども「いま・・・」と読んでしまいそうになる。
また、バスの車内アナウンスで流れていた沖縄の言葉は、私にとってはまるで外国語にきこえた。
聞きなれていない私にとっては、とにかく難しかった。