千年医師物語 ~ペルシアの彼方へ~ [DVD] | |
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KADOKAWA / 角川書店 |
最近の医療は細分化されていて、私は〇〇科だから見れないですということが許されている?ところはあります。下手に診察すると、後から専門でもないのに診たのがいけないというご時世です。
そういう意味では昔は良かったな〜と少し思いますが、、、
逆に死が当たり前にあり、病気で死ぬ前に殺されたりすることが多かった世界には生まれなくてよかったと思いますが、、
原題はThe Physician
The Physician - Official Trailer
(physician /fɪzɪ́ʃ(ə)n/ (!強勢は第2音節)
名詞複~s /-z/
C⦅主に米かたく/英やや古⦆医者(doctor, ⦅英⦆GP), 内科医(→doctor関連,hospital事情).)
まだ医師という存在がない時代のイングランドの青年の話です。理髪店の人間が医業を行っていた時代の話です。
なんでも見てなんでもする治療、麻酔もなく、診断というものもなく、悪いものは切り取り、外れた関節は入れて、馬の小便を薬といって売り歩き、、、最終的には神父さんが出てきてアーメンの世界です。
人体は最も身近でありながら、解剖されずに、解明されずにいたのは宗教が絡んでいたということがわかりました。
イスラム教、キリスト教の教えにあるのでしょうね。主人公は教えに背いて、ゾロアスター教で鳥葬を希望していた男性のご遺体を解剖して、そのことが露見して処刑されそうになります。実際に解剖が合法的に可能になったのはいつの頃からなのか少し興味が湧きました。(ネットで見るとおイギリスでは1832年の解剖法が施行されてからのようです)
罪人になって彼の先生も牢獄に閉じ込められてしまいます。そこで先生は前途ある生徒の命が奪われることを嘆きつつ、解剖の状況を彼に問います、凄まじい好奇心に駆られて彼の話に聞き入ります。
手塚治虫の陽だまりの樹にも罪人を解剖して、ターヘルアナトミアと比較するシーンがあります。医療を突き詰めていくとまずは解剖に行き着くのだと思います。
一番身近な存在、自分の体に関してあまりにも知らないなーと思ってしまいます。
それは知りたいということが本能的に封印されているのかもしれません。
なぜなのか?宗教的なものが染み付いているからなのか?
体の構造を理解しても何の役にも立たないからなのか、わかりませんが、、、
一般の人間は自分の骨が何本あって、自分の血液が何リットル流れていて、血液型すらも知らない人もいるし、、
健康を考えるとまずは自分の血中コレステロール値と体脂肪率、血圧、脈拍などから始めてみようと思います。
このDVDを見ていろいろと考えた私でした。
ストーリーはかなり面白かったです。
陽だまりの樹 コミック 文庫版 全8巻完結セット (小学館文庫) | |
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