大野くんが表紙のダヴィンチの中で光浦靖子さんが紹介していた本だ。
谷崎潤一郎賞を獲得した本なのので、文学作品なのだろう。
もともと本読むことがなかった私。
プロレスという江戸川乱歩賞をとった作品をたまたま古本屋さんで読むまでは、一年に一冊小説を読むか読まないかでした。
プロレスを読んだのがまだ十三年前のことなので、、、
今でもミステリーとかさくさく読めるものしか、一冊をちゃんと読むのは難しい私です。
一番面白かったのは、福島での原発事故での作業員もしくは原発の中にいた鼠たちの最後の章は面白かったです。
実際に放射線にまみれた時にそんな症状が出てくるのかと、興味深く読めました。
福島の原発は東京の電力を賄っているからということで、東京自叙伝と言いながらも、福島の原発の話が出てくるのですが、、五十年後に東京自叙伝2を誰かが書くことができる日本が残っているのを望む気持ちになりました。
東京を擬人化した、不思議な話でした。
ただ中身が非常に濃くて、読むのが遅い私には集中力が途切れてしまい、、完読するには時間がかかる話でした。
じっくり検証しながら読んでいきたい本です。広島版も誰か書いて欲しいです。広島自叙伝。
ミステリーしか読めないなと痛感した私でした。