移転から一周年を迎えて、
ますます住居に愛着が湧いてきている。
借家だけど、
住んでる間は「自分の家」感。
1960年の建物なので築63年。
前に居た町家も築年数不詳だったけど。
古い家というのがなんとも味わいがあって
すごく好き。
トイレ、風呂の横の手洗い場などで
水が漏れて、修理に来てくれた人に
「設備が古すぎて直すにも部品がない。
これが限界で次壊れたら無理かもしれない」
と言われたりしつつ・・・
「行けるとこまで頑張ってくれ」と
家の設備を日々激励している。
独り言が多い怖い奴。
電磁調理器が初めて登場した頃の古い物で
鉄を熱くしてそこに鍋を乗せるという
火力の調節も細かくは出来ない代物だけど
使い慣れるとこれがけっこう便利。
鉄の上がいつまでも熱いし保温に使える。
台拭きをこの上に置いて熱くして
流しの周りの拭き掃除にも使える。
最初、見た感じがあまりにもボロくて
押しボタンとか欠けてるし色も剥がれているし
壊れてるのかと思ったけど、立派に動いていた。
他の電化製品でも同じだけど、
単純な作りの昔のものの方が長くもつ。
色々な生き物が生息しているようで、
よくカタカタガリガリドッドッドッというような
音がしている。
お客様からは、何か飼っているのかと聞かれたり
ポルカーガイストと恐れられる事もある。
夜は慣れるまでちょっと怖い。
古家に住むようになってから
ホラー小説は読まないことにした。
食物連鎖が素晴らしいバランスでいけているのか
ゴキブリをあんまり見ない。
見たことのないような虫が部屋に居たり、
寝ようと思ったら枕の上にハサミムシが居たり、
手のひら大の蜘蛛が階段に張り付いて居たり、
竹の中の生息したタイワンクマンバチに気付かず
触ってしまい刺されたり色々あるけど。
カメムシ、ダンゴムシ、カナブン、セミなど
ベランダや玄関横の花壇にも色々と虫さんが多い。
漆喰の壁に木の階段や扉なので、
壁紙に変な接着剤が使われていて体調悪くなるとかの
心配も無いので古い家は大好き。
古い家だと
電気を使いすぎるとブレーカーが落ちるとかの
問題があるというのはよく聞くけど、
私はあまり多く電気使わない方だからなのか
今のところそういう体験はしていない。
何となく古い家には昔風の暮らしが合うというか・・・
電子レンジも炊飯器も掃除機もテレビも無い家。
ゆっくり暮らすのが好き。
本日は定休日です。