57歳から始めるレンタルカートの世界

唄う物書きアマミヤユキト57歳で人生初のレンタルカートデビュー。

ジュニア日本チャンピオン『野村勇斗』選手に直撃取材!!

2018年05月11日 | 2018年レースレポート
2018年 SL神戸シリーズ 第3戦併催 DUNLOP NEXT CUP 神戸シリーズ 第1戦 決勝ヒート


5月6日(日)に開かれたSL神戸シリーズ第3戦。
それを取材していると『ダンロップネクストカップ』というカテゴリーのレースが併催される、とのこと。

「はあ、そんなれーすがあるのねぇ〜」

などと、ぼんやりピットをうろついていると、

「ウソでしょ!!」
「ありえない!!」
「マジか!!」

なんと、昨年、全日本ジュニアカート選手権チャンピオン。
「野村勇斗選手」がいる!!


ジュニアの日本チャンピオンが神戸に来て、いま走ってる(◎_◎;) !!
僕は緊張で喉がカラカラになりました。
車番6番。


その野村勇斗選手が参加するれーすこそ「DUNLOP NEXT CUP 2018」なのでした。

恐る恐る、野村くんのブースに行って、まずはペコリ、とご挨拶。
「あのう、カート専門ブログをやってます、アマミヤと申します」
すると、野村勇斗くんパパとママが、とってもフレンドリーに接してくれました。
本当に感謝です。


車を整備する野村パパ。
「シャシーは自由に選べるんですよ」とのこと。
野村勇斗くんは「EXPRIT」のシャシーを選択。

今回のレース。エンジンはイアメパリラX30のワンメイクです。


もちろん、タイヤはDUNLOPさんが、全面サポートします。

おっと、ここで僕は貴重なものを目撃してしまいました。


「いいですか、これ? 写真撮っても?」と野村パパにお尋ねすると、
「いいですよ、どうぞ」
とあっさり承諾。
「これって、もしかして、野村勇斗選手自身の直筆ですか?」
「はははっ、あいつ、字ヘタなんですよ」とにこにこ。
これには、野村ママも笑ってました。
でもね……。

僕は、この一枚の写真の裏に、ものすごいドラマがあると、直感しました。
”チャンプ”野村勇斗選手は、自分が走って使い終わったタイヤを
『自ら周回数を記録し管理してる』ということ。
カートをおやりになる方はわかると思いますが、
カートで最も重要な要素はなんでしょう?
エンジン?
シャシー? それともドライバーの技量?
いいえちがいます。
ズバリ
『タイヤ』なのです。
野村勇斗選手は、自分のタイヤを自主的に自分で管理してます。
ほんのちょっとした努力を惜しまない。
僕は思いました。
「ああ、だからこそ、彼は全日本のトップ選手。ジュニア・チャンピオンになれたんだ」
将来のトップレーサーを目指す子供達、みんな!!
”チャンプ”野村勇斗選手は、こんなにコツコツ努力してるんだよ。
ほんの些細なことも、おろそかにしない。
だからこそ、チャンピオンなんだ!! いいところは、どんどん見習おうね。
ああ、僕はすごいもの見ちゃった!と思いましたね。
***
さて、いよいよレース本番。コースインエリアに野村勇斗選手。


シャシーはメーカーを選べるので、このエリアにはいろんなメーカーのシャシーを見ることができます。
おっ、こちらは ビレルのシャシーを使ってる。


とうぜん、シートも完全オーダーメイドです。
下の写真。シートの角度にご注目。


ものすごく角度が寝てますね。
これ、低重心、そしてリアタイヤへの荷重を積極的にかけよう、というシートセッティングなのですね。
多くの選手はまだ、ティーンエイジャーです。
それこそ、日々、身長、体重が成長していきます。
それに合わせて、シートセッティングも細かく調整するのでしょうね。

あれ、何処かで見かけた方。
そう、このブログでおなじみの中村海斗くんのパパ。

なにやら、ダンロップネクストカップのマシンに興味津々のようです。
おっ、横には何気に海斗くんの姿も。昨年から今シーズン、一緒に各地を転戦して戦っている、いわば戦友、レース仲間の若手トップレーサーたちです。



***
レース本番の模様は上の動画を見てちょうだいませ。
レースを終えて、車検場に帰って来た野村勇斗選手。お疲れ様です。


野村選手、タイムトライアル1位、予選ヒート1位。
圧倒的な強さ。さすがチャンプ!!と思わせる走り。
そして決勝。
小雨がぱらついていました。
野村くんはレインタイヤをチョイス。
結果は10位フィニッシュ。
う~ん、タイヤチョイスで明暗分かれましたね。
レースは何が起きるか、本当にわかりませんね。
リザルトは以下の通り。


ここで、嬉しいニュース。
今シーズンはダンロップネクストカップが、神戸スポーツサーキットで残り2戦開催されます!!(8月5日、9月16日)
次世代、日本のトップカートレーサーたちの走りが、間近で見られますよ。
彼らの中から、数年後、FIA-F4や、SUPER GTのマシンに乗る選手が間違いなく現れる。
僕はそう確信しています。
応援するなら今のうちですよ。
この機会をぜひ、おみのがしなく!!


***写真及び本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2018
PVアクセスランキング にほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村にほんブログ村 車ブログ 車 モータースポーツへ
にほんブログ村

SL神戸シリーズ 第3戦 SSオープンクラス 中村海斗くん初優勝!!

2018年05月08日 | 中村海斗選手とご一家
2018年 SL神戸シリーズ 第3戦 SSオープンクラス 決勝ヒート

ゴールデンウィーク最終日。5月6日の朝。
神戸スポーツサーキットに到着。
「ええ天気やなぁ~!」
絶好のレース日和です。

やっぱりレースの日は、車が多い。
レーシングチームのトランスポーター。カートを運ぶため、みなさん、ワゴン車が多いですね。
さて、サーキットに到着すると、ぼくは真っ先に中村海斗くんご一家のピットに向かいました。
「おはようございま~す、アマミヤでございます。きょうもよろしく」

「おっつ、また、あの怪しいオッちゃんがきたぞ」という表情の海斗くん。(写真中央の少年ですよ)
するどいな。やっぱり昨年のSL神戸シリーズ・カデットチャンピオンは洞察力が半端ない。
その”怪しいオッちゃん”アマミヤは、極秘ルートを使って、ある情報を手に入れていたのです。
『海斗くんが新しいマシンに乗るらしい……』

海斗くんのパパ。その新車を楽しそうにセッティングしてます。
ゼッケンは44番。昨年、全日本ジュニアカデットクラスを戦ったナンバーです。

シャシーメーカーはエナジー。イタリア製ですよ。カートの本場なのですね。

左ブレーキ、右アクセル。そのフットレスト(というのかな?)
軽量化のためでしょうか、肉抜き穴があけられてます。
それに「Energy」のロゴが型抜きされてますね。
「良い仕事してますネェ~」
泣かせるなぁ~!

上の写真。朝の練習走行の前。レース当日ですよ。
レースに参加する選手は、キッズを始め、ティーンエイジャーの子供達が多いです。
親御さんとしては、当然、ドライバーの子供達本人より、緊張感でピリピリのはず。
それが、この和やかさ。
海斗くんファミリーのピットは、いつも楽しげな雰囲気なんですね。
それは、ぼくがカートレースの取材を始めた昨年から、変わらず感じていることです。
カートレースというのは『レーシングチーム』として活動しています。

手前のマシンはカデットクラスの西田未来くんの車。ただいま連勝中。絶好調です。
中村海斗くんと同じ「チームナガオ」に所属しています。ちなみに以前ご紹介した、キッズレーサー、横山輝翔(あきと)くんご一家のピットはお隣さんです。

あきとくん、れーすはじまるよ!
***
朝一番、神戸スポーツサーキットのオフィシャル勢揃い。
長尾社長からご挨拶があります。

続いて、ドライバーズミーティング。

みんな、コースに集まってね!

レースの模様はインターネットで生中継されています。

ネットライブ配信『FRESH!』神戸スポーツサーキットのサイトはこちらから。
過去のレース動画もフルでご覧になれますよ。
***
中村海斗くんは、昨年のSL神戸シリーズカデットックラスチャンピオン。
しかし、今年から、一つ上のクラスにステップアップしました。
彼は、小学6年生にして、大人と同じ車格の、シャシーをドライビングするのです。
冬のシーズンオフ。その大人たちと同じマシンで練習する海斗くん、中村さんご一家を、僕はサーキットで、目撃していました。

そして、シーズン開幕。
SL神戸シリーズ戦、そして、全日本のジュニアカート選手権に海斗くんファミリーは参戦。
『レースは試合』です。
勝ったか、負けたか、の厳しい世界です。
流石のカデットチャンピオンも、開幕当初は良い結果は出ませんでした。
そして今回のレース。
新しいマシンを投入。その模様は動画でご覧ください。
***
レース結果は以下の通りです。

中村海斗くん、ほんとによく頑張りました。

(写真は動画サイト「FRESH!」よりお借りしました)
そして海斗くんを勝利に導いた、海斗くんパパ、ママ。
本当におめでとうございます。

うれしさ爆発の海斗くんパパ。
カメラ目線の『イチバン』ポーズ。キマってますね!!


***一部の写真及び本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2018
PVアクセスランキング にほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村にほんブログ村 車ブログ 車 モータースポーツへにほんブログ村

4月29日 KSC レンタル8時間耐久 TAENUKE 8h

2018年05月04日 | 2018年レースレポート
2018年4月29日 KSC レンタル8時間耐久 TAENUKE 8h Full


さあ、4月29日に行われた8時間耐久レースの完結編です。
場所は神戸スポーツサーキット。当日の最高気温は23,7℃でした。

写真提供(Takuya Koyanagi様、神戸スポーツサーキット)
レース開始後、もう直ぐ25分。すると、各チーム、争うようにピットインが始まりました。

これは一人のドライバーが30分以上連続で運転してはならないという規則のためです。


休憩室には液晶モニター掲示板があります。ここにリアルタイムで、データが表示されます。
レーススタートは午前9時。そこから45分経過後のデータです。

みなさん、チーム名がなんともユニークですね。

ピットロードにはこの二つの青い旗が表示されています
これは、耐久レース名物『車両交換』がいま2台できますよ、という表示です。この青旗を見て各チーム、ピットインの判断をします。
にわかに、ピットがあわただしくなりました。
場内実況アナウンス
『おお~っっと、チームアンドウ、ペナルティだぁぁ~!!」

ええ~っっ!?😿 これは痛いですね。
ピットストップペナルティが課せられてしまいました。

所定時間が過ぎるのをひたすら待ち続け、その後コースに復帰。
レースの模様は上の動画をご覧ください。
***
いよいよ、8時間耐久も大詰め、残すところあと数週、というところで、またまた大波乱!!

僕の応援していた安藤さん親子のチームアンドウ。
スロー走行!!おい、まさか、ここでかよ😲
息子のかなとくんは、このサーキットで57秒から56秒を叩き出せる速さを持っています。
その彼が乗った車。
なんと1分10秒以上かかって周回しています。
原因は『ガス欠寸前』
いったい最後まではしりきれるのか? 
耐久レースというのは、本当に最後の最後まで何が起こるかわかりませんね。
そしてついに8時間経過。
このとき最もたくさん周回したのが
絶対王者『ナカジマレーシング』
なんと、この8耐シリーズ。六連覇という前人未到の偉業を達成!!

中島照弘さん、チームの皆さん、本当におめでとうございます。
***
色々あったレースも終了。
みんなでフラッグを持って、お出迎えです。

1位のナカジマレーシングから、ホームストレートにゆっくり向かいます。

そして、そして、なんとドライバー3人が歩いてみんなの祝福を受けてます。
そう、「チームアンドウ」です。
ガス欠して車は停止したものの、規定により、完走扱いとなったそうです。

写真提供(Takuya Koyanagi様、神戸スポーツサーキット)
リザルトはこちら


完走した人たちみんながヒーローです。
本当にお疲れ様!!
そして、次のレース、みなさんがんばってください!!


***一部の写真及び本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2018
PVアクセスランキング にほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村にほんブログ村 車ブログ 車 モータースポーツへ
にほんブログ村

4月29日8時間耐久レースレポートその①

2018年05月01日 | 2018年レースレポート
4月29日の朝。この日の最低気温14,2℃。
お天気最高!! 絶好のレース日和です。

神戸スポーツサーキットでは8時間耐久レースが開かれました。

サブタイトルは『TAENUKE 8h』

このレースはレンタルカート(ビレルN35)だけを使うレース。
いわば『究極のイコール・コンディション』レースな訳ですね。

チーム体制は3名から8名まで。1人の連続走行時間は30分未満とされています。
もちろん、ドライバー交代があります。
そして、スーパーGTや、F1レースなどでもおなじみの
『給油とタイヤ交換』までもが、あるのですよ。
これは、ガソリン満タンの車をピットであらかじめ用意。
それに乗り換えて、乗車したまま、ひたすら”待つ”のです。
その時間は3分間……。
ジリジリと気持ちが逸るのを抑えて……。
きっと、永遠のように感じるでしょうね、1/100秒を削ってきたドライバーにとっては……。
3分経過でピットアウトOK!
これはみどころですよ~。
***
僕がいつも神戸スポーツサーキットで、親しくさせていただいている、安藤さん親子。
『チームアンドウ』として8耐に出場します。
息子さんの、かなと君、お父さんも速いですよ。
仲良く親子でツーショット。ハイ、チーズ!! おっっ、いい写真撮れましたよ。


チームアンドウのみなさんも集まります。

チームの記念撮影。
全日本カート選手権などは、厳格な『試合』です。レース直前は、それはもう、だれもが緊張感ピリピリ。
でも、『レンタルカートのレース』は、ほんわか雰囲気。
なんとも楽しそう。
だからレンタルカートはやめられない。


チームアンドウのピットに持ち込まれていたが、下の本。

もうこの本は、カートの『バイブル』的な存在ですよね。僕もカートの教科書として読んでます。
僕自身がレンタルカートに乗っているからわかるんですが、レンタルカートだからこそ、ドライバーの技量の差が、見事なぐらい、タイム差でハッキリ出ちゃうのです。
***
そのレンタルカートの頂点を極めた方とピットでお知り合いになれました。
昨年の耐久レース、チャンピオンチーム。
「ナカジマレーシング」の中島照弘さん、その人です。
正直、僕はチャンピオンにお声かけするのが怖くって、ビビってました。
ところが、さすがチャンピオン。
僕のムチャぶりに、快く、記念写真に応じていただきました。
中島さん、本当にありがとうございます。
お人柄の良さが滲み出てます。

これ、レース直前の写真ですよ。なのに、満面の微笑み。絶対王者の余裕たっぷり!!

おおっっ、そのお姿に聖なる光、後光が差しております。
***
さて、いよいよレースが始まります。
スタートは、ルマン式。
乗車して、スタンバイしているファーストドライバーに、チームメイトが手をタッチして、スタートが切られます。
さあ、国旗が振り下ろされ、レーススタート。その瞬間の写真です。


ピット側のドライバーたちが第一走者に向かって、全力ダッシュ!!
 みんながんばれ。『耐えぬケェェェ~!!』

(次号に続きます)

***写真及び本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2018
PVアクセスランキング にほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村PVアクセスランキング にほんブログ村にほんブログ村 車ブログ 車 モータースポーツへ
にほんブログ村